1962年9月、光文社から刊行された桂ユキ子(桂ゆき)のルポルタージュ。カバー、口絵、イラスト、写真は著者。
目次
- まえがき
- アフリカ生活/黒い秘境の原住民とともに
- 野たれ死んでもいい
- そこに創造の泉がある
- 見当のはずれた映画スターたち
- 傷だらけの黒い皮膚に感激
- 花鳥風月の絵も壁のよごれにすぎない
- 英語を話すからアメリカ人だ
- 赤道直下のパリジャンたち
- 土人の描いた絵を見なくては
- 息子を踏み殺す、やきもちやきのカバ
- 塵芥は、文明のバロメーター
- 立体感のない、異様な平原
- 平地の魔物は、人間みがある
- 本職そこのけの前衛芸術
- パンツ一枚の最高の芸術家
- 股のあいだに、水がめをぶらさげた老人
- ダイナマイトで一ぷくやった土人
- 生まれたての赤子は、そこだけが黒い
- 女になるための残酷な儀式
- 女に、性感は必要でない
- バンダ語には、愛情を表わすことばがない
- 嫉妬に狂って、妻を食べる
- 恋夫をかきくどく肉声か
- にわか看護婦として、手術を見る
- 黒ブロンズの聖女たち
- パンダ女は、二十五歳でおばあさん
- バンダ女性こそ、完全な女
- バンバリの救急車はパリのそれより速い
- いよいよ猛獣狩りだ!
- 酋長には、五人の妻がいる
- 猛烈に狂熱的な踊り
- 太陽は、出たとたんに照りつける
- 土人とともに、バッファローを追う
- 密林・谷・草原をさまよう
- 食人種の土人が「食べろ」
- 二発の銃声
- バラして、その場でかぶりつく
- 死ぬほど飲みたい水にはボーフラが
- 乳を出したり止めたりできる薬草
- 六十キロの追跡
- 狩りの魅力は、アフリカの毒だ
- 狒々のお尻は、アフリカの交通信号
- 女と見れば襲いかかる
- 憎しみあう首狩り族の末裔
- 相手はひとりものの象だ
- 黒っぽい、灰色の大耳が
- 体力の限界をためす楽しみ
- 魔ものよりも魔力をもつラルテ先生
- アメリカへ行ってやろう
- アメリカ生活/白い文明の雑踏から
- 摩天楼は働き蜂の巣だ
- ギャングとけんかが花ざかり
- 黒人問題より、金、金、金
- ニューヨークの地下ジャングル
- 海にも山にも行かないで健康色になる
- ニューヨークには画家が五万人
- 奇想天外なヌーベル・バーグ
- ランプ屋につとめる
- 店主は商売のはなしばかり
- グリニッジ・ビレッジの、にせビート族
- ニギリメシは禅の味だ
- 金属製の金魚で魚釣り
- 禅のおかげで、罰金をまぬがれる
- 白い雲は同時に黒い雲だ
- 救急車を呼んで入院
- うるさい! ほうっといてくれ
- 私も、人生はとっくにいやになっている
- トイレの中でナマズを食べる
- 日本のドクター、手を当ててください
- ニワカあんまになる
- あんまコンクールにパスする
- アメリカでもてる原始医学
- 近代医学は人殺しよ
- 体を踏んづけると、ワンダフル
- 満月になると、興奮するオールド・ミス
- パンティどろぼうよけにブザー
- 妊娠したような女に、あんまはさせられない
- 五年間、毎日やってもらいたい
- 精神分析の治療室に、牛殺しの絵を描く
- 今度生まれたら、日本女性と結婚する
- 映画俳優から、顔面神経麻痺の治療をたのまれる
- 東洋の仙人みたいなロフト族
- ロフト芸術家の非公開コンサート
- 逆まわりのチャンピオン
- チチキトク