1941年10月、長崎書店から刊行された今泉みね（1855～1937）の口述自伝。
目次
序 尾佐竹猛
本書が世に出るまで 今泉源吉
- 維新前の洋學者たち
- 私の見た洋學者たち
- 蘭學書生かたぎ
- 宇都宮三郞さん
- 宇都宮さんの奇行ぶり
- 柳河さんのカンカンノウ
- きつねこんこん
- 石井謙道さん
- 福澤諭吉さんのお背中
- あやめかきつばた
- 桂川家の人々
- 奧醫師の生活
- 元日の御登城
- 拜領
- お手添へのがん
- おかうやく
- みくら島
- 柳の亡靈
- 公方樣に化けた狸
- 御殿のをばさま
- ヅーフハルマと香月叔母
- 濱風
- 七つの御祝
- ながのお別れ
- おはま御殿
- 天下泰平
- 新錢座のをぢさま
- 御維新の下地
- あぶりこの火事
- 藤澤志摩守
- 甫策をぢ
- 虱の殿樣
- 山川のをば樣
- 名ごりの夢
- 雲にかけ橋
- 黑船さわぎ
- おんみつ話
- 大川端
- 調練場と西洋館
- 一筆あんま
- 初午まつり
- 雛まつりとお手習
- その頃の隅田川
- 向島と上野
- 七夕
- 氷
- 花火の兩國
- 思ひ出の秋
- むかしの食物
- もたれ袋
- 更紗とワーフル
- 首級の供養
- 身は姬ぢや
- ちーばかま
- あの頃の芝居見物
- 私の見た「由良之助」
- 芝居小話
- 藝者の話
- 春の思出
- 嵐のあと
- 椎のあらし
- 初ほとゝぎす
- 緣談
- 人生の浮き沈み
- 夫婦喧嘩
- 江藤さんの獄門
- 天國の大刀
- 煉瓦
- 建白書
- 南洲墓畔
- (附錄) 關係人物略傳
- 桂川家にゆかりある洋學者
- 桂川家の人々
- 副島種臣とその一黨
