1940年12月、東京堂から刊行された齊藤瀏(1879~1953)の随筆集。齊藤瀏二・二六事件で反乱軍を援助したとして禁固5年の刑を受け歌人・た陸軍少将。歌人齋藤史は長女。
目次
序
・前篇 衛戍刑務所
- 拘置 四百五十號
- 便槽を運ぶ
- 金魚とねぢり花 房外運動
- 監の猛獣と蜘蛛(日記抄) 房内運動
- 裸身を曝す
- 書寫禪
- 月光禮拜
- 哀れなる癖(日記抄)
- 差し入れ(日記抄)
- 時の推移
- 給養
- 苦鬪(日記抄)
- 面接
- 寫眞
・後篇 豐多摩刑務所
- 囚人自動車
- 新監房
- 病監
- 窓に倚りて
- 神勅を疑ふ罪
- 井伊直弼の心事
- 赤穗義士の人數
- 小さき事件
- 親雀、子雀
- 牢の生活
- 死に行く人
- 初めて孫女に會ふ
- 師と女
- 鳩
- 病舍の庭
- 元旦
- 減刑
- 讀書
- 感謝生活
- 死
- 更生
- 馬占山
- 支那事變
- 假出獄
・追憶篇