1995年9月、ゾーオン社から復刻された料理小説アンソロジー。編者は吉田静代（1891～1992）。元版は三陽堂書店から1918年に刊行。
目次
・春の部
- 凄絶 渡邉霞亭
- 鯔網 近松秋江
- お雪 泉鏡花
- 耽溺 小栗風葉
- 伊勢路 泉鏡花
- ひなまつり 小栗風葉
- 日暮れがた 鈴木三重吉
- 旅のやど 蒲原有明
- 色の配合 夏目漱石
- 祖母のなさけ 鈴木三重吉
- 初児の祝 長谷川時雨
- 彼の女 森田草平
・夏の部
- 摺鉢の音 島崎藤村
- めぐり逢ひ 田山花袋
- お久 上司小剣
- 山のやど 島崎藤村
- 故郷 田山花袋
- 評定 福永挽歌
- 船の上 徳富蘆花
- 老夫婦 國木田独歩
- いたづら 近松秋江
- 姉弟 田山花袋
- 江戸つ子論 泉鏡花
- 水入らず 鈴木三重吉
- 愛嬌のひとつ 谷崎潤一郎
- あひびき 正宗白鳥
- 別荘守 夏目漱石
- 舌の触感 高村光太郎
- 草花 鈴木三重吉
- 日ざかり 正宗白鳥
- 有難迷惑 尾崎紅葉
- 罰 鈴木三重吉
- 藪蚊の血 中村星湖
- 冷し素麺 岩野泡鳴
・秋の部
- 後楽園の夜 伊藤銀月
- 男の御嬢さん 鈴木三重吉
- 子供 與謝野晶子
- 運座 高濱虚子
- 不思議な国 谷崎潤一郎
- 助役さん 上司小剣
- 遠足 徳富蘆花
- 淡泊の味 大町桂月
- 野生の雅致 永井荷風
- 奪ひ合ひ 中條百合子
- 男の力 島崎藤村
- 母の病中 田山花袋
・冬の部
・雑の部
- 晩酌 正宗白鳥
- 新茶の香り 島崎藤村
- 冷淡 高濱虚子
- 死んだ家内 尾崎紅葉
- 里がへり 正宗白鳥
- 顔つなぎ 眞山青果
- 人形の女 上司小剣
- 食通 高濱虚子
- 新聞記者 正宗白鳥
- あてはづれ 小栗風葉
- 奥様の命日 高濱虚子
- 羊羹の間違ひ 國木田治子
- 蟻 上司小剣
- 隣席の客 谷崎精二
- 懐旧の情 正宗白鳥
- 女二人 鈴木三重吉
- 予定行動 眞山青果
- 堅いオムレツ 高濱虚子
- ただれた胃袋 水野葉舟
- 素人下宿 徳田秋聲
- 女のほくろ 鈴木三重吉
- ビ−ルの泡 高濱虚子
- 園游会 中村星湖
- 痛快 夏目漱石
- 幕合 柳川春葉
- 奢りつこ 夏目漱石
- 愛想 正宗白鳥
- 雑談 夏目漱石
- 朝がへり 谷崎潤一郎
吉田静代年譜
ごあいさつ
