2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

物語詩片 赤木三郎詩集

1969年12月、飯塚書店から刊行された赤木三郎の第2詩集。 目次 1 秋のジザベル 秋のジザベル――朗読詩 五月には ジザベルの鳥籠 無心なまま ジザベルのための詩 月の娘 ココと呼ぶ夏 なまぬるい夏 雨 みにくかったから きみのからだ 猿ばやし うまれる 不器…

詩とメタファ 菅谷規矩雄評論集

1983年7月、思潮社から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の第13評論集。 本書の前半部は、「現代詩手帖」一九八二年一月号から十二月号まで連載された時評と、討論「詩はこれでいいのか」の前後に記した文章からなっている。時評の視点をどこに定めるかに…

幻燈機のなかで 黒瀬勝巳詩集

1981年10月、編集工房ノアから刊行された黒瀬勝巳(1945~1981)の第2詩集。 目次 ナットーを食べる少女 標本 呪法 こどもの日に 幻燈機のなかで ゴキブリ殺し京都の夏 月夜 ポリバケツのなかで くちびる 刑法総論 オマル製造の夢 元祖ラヂオ食堂 本家ラヂオ…

この時代の縁で 対座 吉増剛造・市村弘正

1998年5月、平凡社から刊行された吉増剛造(1939~)と思想家・市村弘正の対談集。 目次 対座1 『ショアー』――伝えてくる「二十世紀の口」 妖精を食む「目覚め」 「残念」の蒐集 対座2 「試論」――残された言葉 最初の驚きの場所へ、際へ、そして「くぼみ」…

薔薇の弓 壷田花子詩集

1955年8月、昭森社から刊行された壷田花子(1905~1990)の第4詩集。 目次 薔薇の弓 薔薇の弓 緑の地図 小人国の夏 薔薇風土図 竹 雲の船 雲の船 花々について 新しい寓話 在る時代 煙天国 沙漠 飢餓の海 冬の宿 苦行 火力 生・死 春の約束 真夏の夜 門の中…

北國物語 船山馨

1941年12月、豊國社から刊行された船山馨(1914~1981)の第二著作集。 目次 北國物語 私の繪本 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

八月のうた 馬場邦夫

1968年2月、日本未来社から刊行された馬場邦夫の第1詩集。 ぼくの最初の詩集をここに刊行することができました。いま、ぼくを、不確かな不安と明瞭な無力感がとらえています。(「あとがき」より) 目次 序 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

兼業詩人ワタナベの腹黒志願 渡邊十絲子エッセイ集

2007年9月、ポプラ社から刊行された渡邊十絲子(1964~)の第1エッセイ集。 本書の原稿は、二〇〇三年初夏から今年二〇〇七年のはじめにかけて、webマガジンに連載したものです。もっと大量に書いたのですが、収録しきれませんでした。いま改めて原稿を読み…

人間の罪 高木護詩集

1981年3月、新評論から刊行された高木護の第10詩集。 先に『天に近い一本の木』という詩集を出した。そのおりに、作風上入れられなかったものが残った。それに近作と旧作の二篇を加えたものが、この詩集である。「もう、どうでもいいや」と開ッ直ったところ…

はかた幻像 那珂太郎随筆集

1986年4月、小澤書店から刊行された那珂太郎(1922~2012)の第2随想集。 目次 Ⅰ まぼろしの町へ 在りし日の博多 歸郷の記 祇園山笠 観世音寺馬頭観音像 わがふるさと 「こをろ」の頃1 「こをろ」の頃2 筑紫野・福岡の萬葉 風景の記憶 はかた自注 Ⅱ 早春の…

沼 沢ゆき詩集

1967年1月、ポエム社から刊行された沢ゆき(1893~1972)の第2詩集。沢ゆきは川路柳虹に師事。1921年4月に刊行された第1詩集『孤独の愛の』は島崎藤村に絶賛されたという。 目次 序詩序文 能村潔 葦の葉ずれ 沼にきく 葦の葉ずれ 永遠の恋 白い光のうた 淑か…

南国の秋が私をさがしている 杉尾優衣詩集

1990年12月、花神社から刊行された杉尾優衣(1972~1988)の遺稿詩集。解説は高橋順子。 目次 風に吹かれて 夢想家の夜 枯葉の道1 枯葉の道2 枯葉の道3 枯葉の道4 枯葉の道5 電話 木がまぶしい 私の手 音信 もようがえをする 夜 ボサノバ キンモクセイ…

凍り絵 港野喜代子詩集

1976年3月、編集工房ノアから刊行された港野喜代子(1913~1976)の第3詩集。 「紙芝居」「魚のことば」から二十年め、おそまきながらの第三詩集「凍り絵」です。 ここに束ねた作品は、年代も入りまざり、重なりあっています。日本未来派、炉、山河、詩と真…

交渉 小松弘愛詩集

1977年2月、私家版として刊行された小松弘愛(1934~)の第2詩集。 目次 Ⅰ 交渉 ナイフ 抗議 旅 水 嘔吐 答案 採点 祭典 式典 宴会 和解 行為 馘首 Ⅱ なめくじ 六月 挽歌 名前 不妊 野心 方法 場所 日常 あとがきにかえて―日常― 日本の古本屋で検索ヤフオク…

隠喩の消滅 永坂田津子評論集

1994年12月、審美社から刊行された永坂田津子(1933~2001)の評論集。 目次 第一部 無の美 西脇順三郎論Ⅰ 自然と反自然 西脇順三郎論Ⅱ そして詩は 今 どこに? 富岡多恵子試論 言語の中より言語の外へ 富岡多恵子論Ⅰ 〈呼吸(いき)語り〉から〈生き語り〉…

幻の船 小松弘愛詩集

1984年5月、花神社から刊行された小松弘愛(1934~)の第4詩集。 昨年十月、私はこの連作について、次のように書いた。 前詩集『狂泉物語』(一九八〇年)以前から書きはじめていた連作『嬰児』が、この夏、最後の二篇を書き終り、合計二〇篇、ようやく一冊…

水道管のうえに犬は眠らない 渡辺玄英詩集

1991年10月、書肆山田から刊行された渡辺玄英(1960~)の第1詩集。 目次 水道管のうえに犬は眠らない 海のありか1 海のありか2 海のありか3 虹の階段 ふるへるいちご メトロノーム・シンドローム TAXIにのって ひらひら 猫町ではなく あかずの踏切 遅刻 …

坑夫トッチルは電気をつけた 荒川洋治詩集

1994年10月、彼方社から刊行された荒川洋治(1949~)の第14詩集。第3回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 かわら 林家 デパートの声 美代子、石を投げなさい 花壇の夜汽車 揺りかご 照明 モスクワのソースの瓶 領土の思い出 コインの河原 春と子供 アベック ヨー…

反河のはじまり 北川透詩集

1974年7月、思潮社から刊行された北川透(1935~)の第3詩集。 これは『眼の韻律』『闇のアラベスク』につぐわたしの第三番目の詩集である。主として一九七二年と一九七三年を中心にその前後に書いたものを含んだ二四篇が収められている。その中の幾篇かは詩…

華魁 寺門仁詩集

1986年7月、思潮社から刊行された寺門仁(1926~1997)の第9詩集。 目次 押す女 旬の墓地 どぶ遊女 華魁 浅草歌舞伎 縁閃、常陸遊女 華魁像 草内村 玉手箱 あんた、へ 鎮魂譜 小さな女 成田温泉 裏手 蛾とカリヴー 除幕 蛇珈琲館 松戸遊女 NDLで検索日本の古…

コックの指 清涼信泰詩集

1959年3月、六月社から刊行された清涼信泰(1931~)の第1詩集。 わたしは一九五四年中頃、はじめて詩を書いた。大阪中央郵便局で「中郵詩人」というサークル詩誌をおこしてのことだったが、芸術運動というおこがましいものでもなく、なんとなくやってみたい…

詩的リズム――音数律に関するノート 菅谷規矩雄評論集

1975年6月、大和書房から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の評論集。跋は吉本隆明。 目次 序 一、詩的リズム 二、〈指示性の根源〉について 三、発生の原基 四、明治ミリタリイ・マーチ 五、幼年の歌 六、新体詩=論 七、北村透谷 八、《明星》の帰結 九…

高橋順子詩集成 高橋順子

1996年12月、書肆山田から刊行された、高橋順子(1944)の詩集成。『海まで』(1977)、『凪』(1981)、『花まいらせず』(1986)、『幸福な葉っぱ』(1990)、『普通の女』(1993)、『時の雨』(1996)から構成。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

かなしい月 尾形亀之助拾遺集

2014年5月、カトウジンが発行した尾形亀之助拾遺集。 目次 白い手 窓 接吻 冬の街 かなしい月 憐れな夏 夢 マヴォ 又、一月の誓 (受信抄) 部屋 中西章介君へ 部屋 素晴しき哉人生 「白壁」に就いて 花嫁ケイ・フランシス 仙臺――罪業詩人之圖 (岡本彌太郎…

私の「夢十夜」 小松郁子詩集

2008年1月、砂子屋書房から刊行された小松郁子(1921~2009)の第6詩集。 目次 1 村の朝 初冬 総門 九平さん 新家 芝居小屋 西大寺 古都村宿 奥吉原 犬島 祖父 町 従姉 ハンチング 大倉 2 ほうき草 沖藤 美砂 長屋門 夏 異母妹 村の家 しあわせ むこうすか …

坑夫の署名 花田克己詩集

1969年12月、飯塚書店から刊行された花田克己(1931~)の第3詩集。 この詩集は、私の三冊目の詩集である。しかし第一詩集『おれは坑夫』、第二詩集『うまい酒』の主な作品とそれ以後二年半の主な作品を一冊にまとめたものである。私の四〇年近い生涯と、ほ…

日の記 三井葉子詩集

1986年7月、冨岡書房から刊行された、三井葉子(1936~2014)の第13詩集。 日の記をまとめてみて、やはり恋の記とでもしたほうがよいのかしら、と思っている。過ぎて行く日のかげり、うつろいのあいまあいまに囀る鳥のように、日を移し心をすかせてみせる、…

死者の門 松岡寛詩集

1959年9月、昭森社から刊行された松岡寛(1928~)の詩集。第10回H氏賞候補。 目次 燃える病 収穫の歌 夜はわがもの かすれた音盤 骨は夜つくられ 燃える病 第二の生誕 三つの影 愛 カロンの舟歌 カロンの舟歌 雲のなかの街 しぐれ西行 アトム紀へのみちすが…

鮎川信夫詩論集普及版 鮎川信夫

1965年7月、思潮社から刊行された鮎川信夫(1920~1986)詩論集の普及版。 本書には、戦後、単独に書かれた私の詩論(一九四七年~六三年)のほとんどすべてが収載されている。 本を作るために書いたわけではないが、でき上ったものが一冊の本であるかぎり、…

子供の情景 瀬木愼一詩集

1954年9月、書肆ユリイカから刊行された瀬木愼一(1928~2011)の第2詩集。 戦争がおわると間もなく、病気になつた。完全な治療をまたずに、再び、ベッドからほおり出された。このような生長史の過程を、わたしは詩に書いてきた。そして今、詩集を編集するた…