2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鮫 金子光晴詩集

1937年8月、人民社から刊行された金子光晴(1895~1975)の第3詩集。(画像は復刻版) 目次 おっとせい 泡 塀 どぶ 燈臺 紋 鮫 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

遊女 寺門仁詩集

1965年9月、土橋治重の風社から刊行された寺門仁(1926~1997)の第2詩集。第5回室生犀星詩人賞受賞。 第一詩集から九年経った。その初めの六年間は根無草だったので、首を左右に伸ばして苦しむばかりで自滅に向っていた。 そのとき、土橋治重氏が「風」に誘…

南南東 木坂涼詩集

1989年7月、沖積舎から刊行された木坂涼(1958~)の第3詩集。 目次 Ⅰ アンビシャス 捕虜 遠足 訪問 スコア 十三夜 転居通知 暦・1月 Ⅱ 羨望 水栽培 躰 南南東 週休二日 しっぽとお日様 暮れかた 沢 Ⅲ ナッシング 記録 女の大三角形 ためいき あかいでんわ …

空室 1999-2000 柴田千晶詩集

2000年10月、ミッドナイト・プレスから刊行された柴田千晶(1960~)の第3詩集。東電OL殺人事件がモデル。第9回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 1997 空室 赤い鋲 1991 空地 恋びと 品川駅 夜の洪水 夜明けの海月 ふゆのさくら 1998 金色の龍 骨なら愛せる 冬の…

荒地 T・S・エリオット/西脇順三郎

1952年11月、創元社から刊行されたT・S・エリオット(1988~1965)「荒地」(1922)の翻訳。翻訳者は西脇順三郎(1894~1982)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

羽根の上を歩く 伊藤聚詩集

1985年5月、書肆山田から刊行された伊藤聚(1935~1999)の第4詩集。「たからさがし」と「出発信号点灯完了」の2冊が同梱されている。 たからさがし 目次 お鍋が熱い あたらしいスケジュール表によって 冷害 ユニットバス プレイランド 地がため 洪水 スケジ…

澆季の魂 土谷麓詩集

1950年4月、山形縣詩人協会が刊行した土谷麓の第一詩集。装幀は植物学者の佐藤正巳。編集委員は真壁仁、佐藤總石、高橋兼吉、日塔總、齋藤林太郎、井上長雄。 詩はいつの場合でも肉体の一部であつた。歓喜の時も、悲嘆の時も詩は心の奥深くに棲み、獣のよう…

暮れなずむ路上 久保木宗一詩集

2009年3月、書肆山田から刊行された久保木宗一(1948~)の第9詩集。 人生の節目にあたり、十二年振りに詩集を上梓磨る。私の九冊目の詩集である。一九八八年から二〇〇八年まで二十年の間に発表した作品を整理し、改めた。(「後書」より) 目次 傍らを過ぎ…

少年の鳥 阿部岩夫・福田好孝詩画集

1976年5月、朔人社から刊行された阿部岩夫(1934~2009)と福田好孝の詩画集。 この本の版画「うみねこのうた」は、一九六二年、当時八戸市鮫中学校の卒業生でつくられた、はまなすの会制作の「うみねこのうた第三集」と、その前年につくられた「第二集」の…

ネルヴァル覚書 入沢康夫評論集

1984年10月、花神社から刊行された入沢康夫の評論集。 この覚書は「詩学」一九八一年九月号から八三年八月号まで(途中二回ほどの休載をはさんで)、約二年間にわたって連載されたもので、内容は、若干の字句を訂正したほかはほぼそのまま、本書における章分…

橋守 石塚友二小説集

1948年9月、改造社から発行された俳人・石塚友二(1906~1986)の短編小説集。装幀は清水崑。 目次 川開き 春愁 橋守 妻の眼 初秋 それぞれに 春鬼 松風 祖神の燈 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

砂だらけの生 大谷裕昭詩集

1957年1月、的場書房から刊行された大谷裕昭の第1詩集。題字は谷川俊太郎。 一九五二年からつい最近にいたるまでのもののなかから、谷川俊太郎氏に選んでいただいた。いままでにも度々、詩集にまとめようと思いたったことはあったが、自分の作品を讀み返して…

Tiger is here 川口晴美詩集

2015年7月、思潮社から刊行された川口晴美(1962~)の第12詩集。第46回高見順賞受賞。第23回萩原朔太郎賞候補作品。 Ⅰの連作詩「Tiger is here.」には、アニメ『Tiger & Bunny』の設定やイメージをもとにして書いた部分があります。 子どもの頃からマンガや…

緊急な詩であった詩集 赤木三郎詩集

1972年4月、秋津書店から刊行された赤木三郎の第3詩集。 目次 The Beans あふりかものがたり抄 a殺害 b夜とぎ ばなし cベルギーの弾丸とカタンガの毒 パリ 聖木曜のあとで*記録 パリの花 ムールード・フェラウンの死 気候バリエーション 灼ける日 壁の前 マ…

ものいわぬ人/見知らぬ人 山下千江詩集

1976年11月、思潮社から刊行された山下千江の第2、第3詩集。 見知らぬ人 「見知らぬ人」は「印象牧場」以来十年あまりの作品を集めました私の第二詩集です。 短くて甘くて、私自身にはなつかしい若い日の形見のような作品も多く、ずいぶん考えました末、捨て…

星痕を巡る七つの異文 時里二郎詩集

1991年6月、書肆山田から刊行された時里二郎(1952~)の第4詩集。第2回富田砕花賞受賞作品。 目次 星痕観測 星宮記 覇王記 飛礫異聞 天文台 東方漠聞 西方漠聞 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

現代女性詩人論 麻生直子評論集

1991年12月、土曜美術社から刊行された麻生直子(1941~)の第1評論集。 目次 茨木のり子論 怒りと奪回 (一)戦後詩の意識と形成 (二)女性意識と市民精神 石川逸子論 戦争と人間 (一)戦後社会の市民性 (二)戦争責任と人間破壊 高良留美子論 歴史の追…

静止球体 榎本恭子詩集

1996年10月、七月堂から刊行された榎本恭子の第1詩集。第2回中原中也賞候補。 実は、身体というものは、言葉でできているのです。身体には言葉がいっぱい詰まっています。榎本恭子さんは、その自分の身体の中の鉱脈から、宝石のように輝く言葉を掘り出した詩…

悪女 小松郁子詩集

1959年7月、緑地社から刊行された小松郁子(1921~2009)の第1詩集。 目次 白い山 テイブル 舌出し天使 雨の向うで ロマンス おわりについて 白い壁の小さな部屋の中では 秋雨 秋雨 友だち あれから やさしい男 雪 第三の住人 声についてのエピソード 梅 醜…

井戸 笹原常与詩集

1963年12月、思潮社から「現代詩人双書」の第9冊として刊行された笹原常与(1932~2012)の第2詩集。 わたしの井戸は小さく、水は涸れやすい。それでも少しずつ少しずつ水はわき出て、永井年月の間には、自然と井戸の底にたまるようになる。わたしは、自分の…

らん・らん・らん 瀬尾育生詩集

1984年1月、弓立社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第3詩集。 目次 詩集『らん・らん・らん』のための広告 Ⅰ むらさき物語 むらさき物語 金性しばん虫異聞 ももいろ侯爵夫人 むらさき大サーカス 配水塔鳥 蘭らんらん 死んだ魚たちの遠足 純金水道小屋 異…

吹き荒れる網 瀬尾育生詩集

1981年11月、弓立社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第2詩集。 第一詩集『水銀灯群落』以降、一九七六年から一九八〇年までに書かれた作品群のうちから、この詩集を編んだ。 目次 伝言 蒲公英 やがて、取水孔へ 眩暈と罌粟 吹き荒れる網 水の絵のなかで …

やさしい電車 高木護詩集

1971年4月、五月書房から刊行された高木護(1927~)の第8詩集。 これは、いかん。これも、だめだ、駄目だとすてていったら、一篇も残らなくなった。そこで目をつぶる思いで、屑籠から一掴みにして編んだのが、この小詩集です。「クズカゴから」という題をつ…

娘十八習いごと 園田恵子詩集

1991年7月、思潮社から刊行された園田恵子の第1詩集。 目次 はないちもんめ あの子が欲しい 七夕 雨の匂いが強くなる 水郷 紫羅欄花の下で 所作ごと 久羅下郡州多陀用幣流時 虫干 花鎮 春怨 沙羅 女はどうしてどうしてと泣いている 娘十八習いごと 真夜中ほ…

ビルディングを運ぶ女たち 鈴木ユリイカ詩集

1991年6月、思潮社から刊行された鈴木ユリイカ(1941~)の第3詩集。第9回現代詩花椿賞候補。 目次 はじまりのはじまりのうた はじまりのはじまりのうたのはじまり、沈黙のうた 六月のうた 声 愛の本 はるのふしぎな夜のこと 秋 はじまりのはじまりに愛があ…

花の木の椅子 山本沖子詩集

1977年10月、彌生書房から刊行された山本沖子の第一詩集『花の木の椅子』(創元社、1947)の復刻版。 『花の木の椅子』に載せられた詩は、あぶり出しのように、白紙の上に、とつぜん、にじみ、あらわれ出たのではありません。 私は病気のために旧制専門学校…

幼年連祷 吉原幸子詩集

1965年7月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第1詩集(1964年に歴程社から自主出版されたものを思潮社が再版)。第4回室生犀星詩人賞受賞。 この本全体が、私のノート(覚え書)になってしまった。 こんな、作品としての不完全さの意識が、長い間…

八右衛門の鶫 西村博美詩集

1984年12月、弓立社から刊行された西村博美(1948~)の第2詩集。 目次 八右衛門の鶫 轍の蝶 柴折塚の碑 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

毛男 藤田晴央詩集

1979年10月、麥書房から刊行された藤田晴央(1951~)の第1詩集。 ぼくは、最後の二行を読んで、泣きそうになった。いい詩だ、とてもいい詩だ。もし藤田がまったく未知の人間であったとしても、この詩を読んだら、あの晩、まったく未知だった鈴木翁二に会い…

水無月の水 尾崎昭代詩集

2002年6月、書肆山田から刊行された尾崎昭代(1942~)の第5詩集。 私にとって、詩を書くという行為は、言葉と遊び戯れること。だから、書いていると楽しく満ち足りた。「悲しい」と原稿用紙の四角を埋めると、「悲しい」は消え、「幸せ」と書くと「幸せ」が…