2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

鯨神 宇能鴻一郎

1962年3月、文藝春秋新社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編集。「光りの飢え」で第45回芥川賞候補、「鯨神」で第46回芥川賞受賞。装幀は坂根進(1931~1998)。 目次 西洋祈りの女 地獄銛 光りの飢え 鯨神(くじらがみ) 書評等 【九州の100冊】…

来年の春 池田小菊

1941年12月、全國書房から刊行された池田小菊(1893~1967)の長編小説。女流作家叢書1。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

僕の標本室 川端康成

1930年4月、新潮社から新興芸術派叢書の第5編として刊行された川端康成(1899~1972)の短編集。 目次 母 神の骨 日本人アンナ 朝の爪 望遠鏡と電話 故鄕 踊子族風俗 死顏の出來事 夏の靴 時雨の驛 神います 夫人の探偵 叩く子 帽子事件 黑牡丹 心中 朝鮮人 …

太郎湯 諏訪優詩集

1988年10月、思潮社から刊行された諏訪優(1929~1992)の詩集。装画は柳下あつみ。 目次 太郎湯 淋しき歌 田端の竹 a 上の坂 b アパート・K荘 極楽だなんて 六月のオブセッション 黄昏 田端の秋 深夜の酒宴 風がわたしに告げた 生協蚊とり線香 台所の詩(う…

三々五々 谷川俊太郎

1977年6月、花神社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の評論集。題字は谷川徹三(1895~1989)、装幀は著者。 人物論や書評、解説の類に加えて、本の帯や展覧会の案内葉書に書いた短い文章まで採ったのは、この書物に登場する人々に対する私の尊敬や共感の深…

雪女 真鍋呉夫句集

1992年11月、沖積舎から刊行された真鍋呉夫(1920~2012)の句集。題字は織田玉瑛、装幀は戸田ヒロコ、中扉・装画は鈴木牧之翁『北越雪譜』。元版は冥草舎(1992年)。第30回藤村記念歴程賞、第44回読売文学賞受賞作。 目次 序句 傀儡(くぐつ) 桃の皮 桶の…

川のある下町の話 川端康成

1962年、東方社から復刊された川端康成(1899~1972)の長編小説。装幀は御正伸(1914~1981)。 目次 川に流れる子 夕顔の扉 美男コンクール ガラスの中の美少女 まつりのあと 姫をまもつて 夜の町 オウヴァの襟 酒場の女友だち 小さい歯 霜を踏んで その明…

賜物 ウラジーミル・ナボコフ

2010年4月、河出書房新社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は沼野充義(1954~)。帯写真はオリヴィア・パーカー(1941~)。 目次 賜物 英語版への序文 解説 年譜/主要著作リスト 小西昌隆・メドロック摩弥 NDLで検索Am…

アーダ ウラジーミル・ナボコフ

1977年9月、早川書房から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は斉藤数衛(1916~)。画像は1990年の再版。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

モダニズム詩の時代 中野嘉一

1986年1月、宝文館出版から刊行された中野嘉一(1907~1998)の評論集。 目次 I モダニズムの詩人たち 西脇順三郎 1 西脇順三郎の詩論――〈超現実主義〉か〈超自然主義〉か 2 「あむばるわりあ」――ギリシャの晴れた空 3 永劫の旅人――『旅人かへらず』 4 …

les invisibles(目に見えぬものたち) 天沢退二郎詩集

1976年10月、思潮社から刊行された天沢退二郎の第10詩集。長篇連作詩篇。装幀は中島かほる。 ここに一冊の書物とする長篇連作詩篇は、最初、『現代詩手帖』に75年8月号から76年6月号まで(75年12月号は休載)十回にわたって連載したものである。ただし、番号…

ビート詩集 片桐ユズル編訳

1962年3月、国文社から刊行されたビート・ジェネレーションの翻訳集。編集は片桐ユズル(1931~)。画像右はアレン・ギンズバーグ(1926~1997)。 目次 チャールズ・オルスン 屋部憲次郎訳 かわせみたち ロバート・クリーリー 高橋雄四郎訳 無心 警告 鞭 結…

蛇の花嫁 大手拓次詩画集

1940年12月、龍星閣から刊行された大手拓次(1887~1934)の詩画集。編集は逸見享(1895~1944)。 繪について――畫集の自序―― あたまの中にもやもやしてゐる幻想を詩であらはすほかに畫でやつてみたくなつた。畫なんかすこしもかけない私だが、あたまの中の…

果無 近藤洋太詩集

2013年10月、思潮社から刊行された近藤洋太(1949~)の第8詩集。装幀は佐々木陽介と山田裕里。カバー写真は目高長太郎「山岳の雨」(一九一八年)。 ひとはある年齢になると、急に多くのひとの死に立ち会うことになる。私はこのことを還暦の前後から実感す…

赤い木馬 小池玲子詩集

1966年1月、黄土社から刊行された小池玲子(1947~1963)の遺稿詩集。 目次 赤い木馬 少年 人間ではないもの 夜の青い空 樹 私は地球の傍観者 詩界 雪 白い道 私は見た 空(カラ) 虫 明度 赤い木馬 不具者の真面目な戯れ ある情景 風の内部(ナカ)の男 怪…

情死以後 北川透詩集

1981年10月、アトリエ出版企画から刊行された北川透(1935~)の第5詩集。装画は久田治男、制作は板倉道子。 目次 風媒火片 氷雨――神谷一郎に 誰かが呼んでいる 天国 病める木 浦という男 海猫 穴水 造花の地方 挽歌一九七八 せめてその額を 水母のいる風景 …

筑紫恋し 近藤洋太詩集

2011年7月、思潮社から刊行された近藤洋太(1949~)の第7詩集。装幀は佐々木陽介と山田裕里。 『筑紫恋し』は、公刊する詩集としては十一年ぶりである。「筑紫恋し」は母が亡くなった二〇〇八年に、「たそかれ」はそれ以前に、「カフカの職場」以降の作品は…

婚約 金子千佳詩集

1992年10月、思潮社から刊行された金子千佳の第2詩集。装画は廣田徹。 目次 1 収穫期 水上散歩 月光浴 婚約 2 洋食屋 誕生 山手 魚島 3 水煙 絵空ごと 雨島 葡萄 4 植物園 5 鳥の館 匂いランプ 夏彦 旅の絵 6 貝美術館 NDLで検索Amazonで検索日本の古…

ことばの冠 牟礼慶子詩集

1989年12月、花神社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第4詩集。装画は吉原英雄(1931~2007)。 詩誌に属さず、依頼を受けて書くことも極く稀であったここ十年ほど、心に根ざしたことばがゆっくり育って行くのを待ちながら、少しずつ詩を書き続けてき…

小さな部屋 小松郁子詩集

1961年4月、飯塚書店から刊行された小松郁子(1921~2009)の第3詩集。カバー画は長新太(1927~2005)。 小松郁子さんについでは、その詩以外にはほとんど知らない。会ったのもついこの問、現代詩の会の総会のときである。総会もおわりぎわになって、彼女は…

虎のワッペン 佐々木安美詩集

1984年9月、紫陽社から刊行された佐々木安美(1952~)の第2詩集。 目次 手紙 古い歌 桃源 暗い恋愛 鉋屑 ピンク映画 虎のワッペン こんにゃく 濃紺のバンダナ ぼくの水 吉川車庫 針 暗室 桃色の生活 森吉倉庫 森の中 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

冬の七夕 水島美津江詩集

2005年11月、土曜日術出版販売から刊行された水島美津江の第4詩集。21世紀詩人叢書・第Ⅱ期13。シリーズ装幀は司修(1936~)。附録栞は中村不二夫(1950~)。 目次 雪子の十露盤 ほっとサイト ダーティ・ウーマン 前線の蟻 真夜中 最後のお座敷 揚羽の蝶 家…

詩・内省の合せ鏡 中正敏評論集

1999年5月、詩人会議出版から刊行された中正敏(1915~2013)の評論集。 目次 1 三篇の詩(序) 詩人・安藤一郎さん 詩の抒情と倫理 見えないものを見る 詩の読みかた詩の作りかた 詩のポアン 虚のごとく実のごとく 内省の合せ鏡 嵯峨さんの詩と死 嵯峨信之…

異刻抄 倉橋健一詩集

2001年5月、思潮社から刊行された倉橋健一(1934~)の第6詩集。 少年時代、わたしはけっして出来のよい生徒ではなかったが、幾何の授業ではじめのころ教わった点と線の定義にだけは、宇宙や地球のシステムがこんなにもシンプルなところから説明されることに…

永遠――わが唯識論  和田徹三詩集

1992年7月、沖積舎から刊行された和田徹三(1909~1999)の哲学詩。写真は秋山実、装幀は秋山由紀夫。 目次 第一識 眼識 第二識 耳識 第三識 鼻識 第四識 舌識 第五識 身識 第六識 意識 第七識 未那識 第八識 阿頼耶識 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本…

道化師をごらん! ウラジミール・ナボコフ

1980年1月、立風書房から刊行されたウラジミール・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は筒井正明(1943~)。 NDLで検索 Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

トンボ消息 手塚敦史詩集

2011年4月、ふらんす堂から刊行された手塚敦史(1981~)の第3詩集。著者自装。第3回鮎川信夫賞詩集部門候補作、第17回中原中也賞候補作。 目次 縫針をあてる Sonnet 1 第六信 告白 名 第八信 釘、一本 七一ページ目のふんまつ 書評等 詩はどこにあるか(谷…

透明な対象 ウラジーミル・ナボコフ

2002年11月、国書刊行会から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は若島正(1952~)と中田晶子の共訳。装画は安田千絵(1962~)、装幀・造本は前田英造。 書評等 山形浩生(評論家)とほ日記もれなくついてくる何か NDLで検索Ama…

地図にない湖  篠原中子詩集

1986年10月、詩学社から刊行された篠原中子の第2詩集。装幀は十河雅典。解説は藤原定(1905~1990)。 詩を書く人の誰でもがそうであるように私もまた純粋に自分だけのために私の心を見つめたり苦しみを探したりしています。それは誰からも疎外されずまた誰…

男娼の森 角達也

1949年4月、日比谷出版社から刊行された角達也の第1小説集。跋は菊岡久利(1909~1970)。 さきに私は、「男娼の森」が「文藝読物」に掲載された時、無羂の変り種で、無類の変った体驗者である角達也から、平凡な作品が生れるわけがないと、不見轉で推薦の言…