2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
1979年2月、思潮社から刊行された廣津里香(1938~1967)の詩集。 目次 未発表詩篇 四月 一九歳 二十歳 四角 言葉 ちり 四角いお城 狂人の夜明け 二十世紀の糾弾 条理の解明 Ⅰ炎 Ⅱ青春 Ⅲ喪 頭の中の風車 死の壁を前にした自殺者の独白 大都会 私のうろこ 疑…
1948年2月、雄鶏社から刊行された網野菊(1900~1978)の短編小説集。装幀は若山爲三(1893~1961)。 この短篇集は私の作品集としては九番目に當たる。太平洋戦争終戦後昭和廿一年六月から廿二年六月までの丁度一年の間の作品からの物ばかりであるが、「母…
2012年9月、榛名まほろば出版から刊行された大橋政人(1944~)の詩集。 この四、五年、所属誌「ガーネット」のほか「東国」、「独合点」、「未来」、「びーぐる」などの詩誌や雑誌に発表したものを集めた。詩集にまとめるに際し、何篇かの作品に手を加えた。…
1975年9月、書紀書林から刊行された荒川洋治(1949~)の第2詩集。装幀は谷川晃一(1938~)。 目次 水駅 消日 ながあめの自治区を 内蒙古自治区 ウイグル自治区 高所の毬 楽章 北京発包頭経由蘭州行き 浪漫 水の色 初期中世のひかりに ユーゴ・一九二九年一…
1961年10月、新日本詩人会から刊行された遠地輝武(1901~1967)の全冊合巻詩集。 目次 夢と白骨との接吻〈1923~25〉 序・中西悟堂 自序 補遺 人間病患者〈1925~29〉 序詞 自序 詩集あとがき 補遺詩集 遠地輝武詩集〈1930~54〉 日日の…
1971年3月、講談社から刊行された結城信一(1916~1984)の短編小説集。装幀は駒井哲郎(1920~1976)。 この三年ほどの間に書いたものの中から短篇七つと小品二つとを、ここに選んでみた。 読返してみて私は、これは多分挽歌のれん作といふものであらう、と…
1949年6月、文潮社から刊行された室生犀星の自叙伝。 自傳的な私の文獻は小説「幼年時代」の外に「作家の手記」「泥雀の歌」「弄獅子」「笛吹けども」等がある。それぞれ大部な枚數のあるものだが、まだ完全な自傳は容易に書き切れないと言つてもよい。本篇…
2003年9月、新潮社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。 古い詩はもう十年近く前に書いたもの、新しいのは今年になってから書いた。その間に出した二冊『クレーの天使』『minimal』と違って、この詩集に収めた作は形も調べもさまざまだ。意図してそう…
1963年12月、昭森社から刊行された服部嘉香(1886~1975)の評論集。 目次 はしがき 本論の一 はじめに どういう時代であつたか 詩草社と『詩人』 口語詩第一作 東明説による口語詩 柳虹の歴史的作品 諸家の批評 「塵溜」とそれ以後 口語詩と東明・介春・御…
1959年10月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~)の長編小説。金魚の魚拓は栃折久美子(1928~)。 目次 一 あたいは殺されない 二 をばさま達 三 日はみじかく 四 いくつもある橋 後記 炎の金魚 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤ…
2002年10月、思潮社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の二ヶ国語詩集。翻訳はWilliam.I.Elliot/川村和夫。装幀は芦澤泰偉。 何年か前、しばらく詩から遠ざかりたいと思ったことがあった。詩を書くことに行き詰まったのではなく、反対にあまりにイージーに…
1965年12月、新潮社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編集。装幀は山下菊二(1919~1986)。 目次 猥褻 棘の鎖 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2002年8月、石風社から刊行された石牟礼道子(1927~2018)の詩集。第53回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 詩を書いているなどといえばなにやら気恥かしい。心の生理が露わになるからだろうか。散文ではそうも思わないのが不思議である。 書いては隠し、隠しし…
1972年11月、思潮社から刊行された広津里香(1938~1967)の詩集。 目次 I 鏡のむこうの少女 そうなの? 疑問 消せないアディユー 悲しみ 死神 私の人形 私の不可知論 優しい矢 夜の森 アジアの17才 スカーレットは言った 対話 エメラルド 砒素 骨のトライ…
2001年10月、筑摩書房から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。装幀は平野甲賀(1938~)、組版は木下弥。 「詩ってなんですか?」という質問をよく受けます、子どもからも、大人からも。いつも私は困ってしまいます。詩とは何かという問いには、詩そのも…
2007年10月、思潮社から刊行された廿楽順治(1960~)の第2詩集。題字は廿楽真人。第58回H氏賞候補作品。 目次 I さかなまち 肴町 燃えるじてんしゃ店 とんかつスズキ 中村そばや 龍城酒家 ラードエ場 かんのん食堂 にかいや 寺島 源七堂接骨院 堀理髪店 ア…
1981年12月、思潮社から刊行された小林富子の第2詩集。第6回現代詩女流賞候補作。 第一詩集”渕へ”を出してから十年たった。そのときのあとがきに、年をとってから詩を書きはじめ、書き続けていこうと、自分で決めた気持が途中でくずれてしまわないように、楔…
1960年12月、河出書房新社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。仏語版から重訳。翻訳者は川崎竹一(1904~1982)。装幀は東郷青児(1897~1978)。(「カメラ・オブスクーラ」はロシア語版からの翻訳、「マルゴ」はナボコフによ…
2009年1月、邑書林から刊行された真鍋呉夫(1920~2012)の句集。装幀は島田牙城。 この句集『月魄(つきしろ)』には、故宗左近氏の推輓によって平成十四年に世に出た『真鍋呉夫句集』以後、六年間の作から選んだ二百十三句を收録した。 集名を『月魄』と名…
1983年8月、百鬼界から刊行された井本木綿子(1927~2010)の第2詩集。カバー絵はモネ「女の顔」扉絵はマネ「ニンフ達」、装幀は宮園洋。詩集の題名は天野忠。 私は自分が発行している個人詩誌ならともかく詩集にはあとがきは要らないもの、と漠然と考えてい…
2001年7月、思潮社から刊行された細見和之(1962~)の第3詩集。 目次 序詩 Ⅰ 言葉の岸Ⅱ 雪と光、その他の詩 雪と光 六感神経痛 母子(ももし) (夜、耳を澄ますと) ぴりぴり降る雨 防災訓練 チェーホフを読みおえるまで 伝説 Ⅲ 旅衣、その他の詩 旅衣 セ…
1961年6月、思潮社から刊行された杉克彦(1934~1971)の第2詩集。 目次 I ゼラチンライト あわび貝の島 驟雨 都会はひとつの 鳩の死 ゼラチンライト II 蛤のイメージ 蛤のイメージ 病んでいる蛤 III 銀杏挽歌 銀杏挽歌 病葉によせて 尾灯 秋 六月の彼 解説 …
1979年10月、講談社から刊行された阪田寛夫(1925~2005)の長編小説。装幀は栃折久美子(1928~)。 引用による重層化は、私小説の手法による作品の、構造と書かれる人物像の一面性を阪田に乗り越えさせた。表現されているのは独自な複雑さをそなえた知識人…
1972年1月、名古屋タイムズから刊行された黒部節子(1932~2004)の豆本。装本、装画は亀山巌(1907~1989)、製作は岡田孝一。名古屋豆本第26集。 NDLで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する
1984年11月、思潮社から刊行された荒川洋治(1949~)の第9詩集。装幀は芦澤泰偉、写真は河合孝雄(1938~)。 目次 オリエントの道 ゼネラル 倫理社会は夢の色 バスケット 森 月の光 みる子 リボ 笛 赤帽 80 夜道に学ぶ ベストセラー 秋 新しい新鮮な 博陸 …
1997年9月、工作舎から刊行されたレオノーナ・キャリントン(1917~2011)の翻訳小説。翻訳は野中雅代。エディトリアル・デザインは西山孝司と小林千鶴。 目次 恐怖の館 序文、またはロプロプは風の花嫁を紹介する 恐怖の館 卵型の貴婦人 卵型の貴婦人 デビ…
1963年12月、文藝春秋新社から刊行された由起しげ子(1900~1969)の長編小説。装幀は息子の伊原通夫(1928~)。 目次 やさしい良人 船の上で 静かなる崩壊 たたかい 帰りみち 昏晦 白痴の中に 捨てる NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索する…
1972年9月、地帯社から刊行された喜多弘樹(1953~)の長篇詩。銀河・詩・ライブラリー no.3。 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する
1933年5月、改造社から刊行された林芙美子(1903~1951)の短編集。装幀は中川一政(1893~1991)。 目次 淸修館挿話 耳輪のついた馬 戀文 風琴と魚の町 小區 魚の序文 淸貧の書 小間使ひの云ひ分 墜落した女 リラの女達 屋根裏の椅子 彼女の控帳 瑪瑙盤 獨…
1942年7月、春陽堂書店から刊行された尾崎一雄(1899~1983)の短編集。装幀は棟方志功(1903~1975)。画像は裸本。 目次 猫 子供漫談 子供漫談續 住居について 家賃に就ての考察 逆さ時計 玄關風呂 風呂桶の話 母からの小包 泥棒について 二十日間 風船と…