2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

青春アルバム 佐々木邦

1956年3月、東方社から刊行された佐々木邦(1883~1964)の長編小説。装幀は田中比左良(1891~1974)。 目次 我が村貴し 村の七不思議 婿候補の群 歴史は繰り返す 身上と格式 浸漸接触の方策 帰つて来る第二世 近頃賴もしい妹 兵は神速を貴ぶ 美しい鮎を釣…

三月の暮れ 池井保詩集

1962年3月、百華苑から刊行された池井保(1928~)の第1詩集。刊行時著者の職業は小学校教師、住所は京都府竹野郡網野町。 著者は今、生徒数二百余、国鉄のジーゼル化で二両編成の準急が通るようになった丹後木津の小学校で、三十二人の二年生の子供達を教え…

胡椒息子 獅子文六

1948年11月、月曜書房から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。装画・装幀は宮本三郎(1905~1974)。底本は1938年の新潮社版。 目次 親のある孤兒達 新秋 兄の縁談 空の港 重大事件 おいてきぼり 蔭日向 惡い子になつてやる 寒い春風 或る感化院の…

泡だつ日々泡だつ海 経田佑介詩集

1978年10月、沖積舎から刊行された経田佑介の第4詩集。装幀は谷川晃一、扉画は日和崎尊夫「鳥」。刊行時の著者の住所は、新潟県三条市。 目次 透明な十月の午後ヘ 泡だつ日々泡だつ海 階段からの眺め 直立する眠り 死の解釈を拒否する 窪地で男は あるいは、…

あちら話こちら話 獅子文六

1955年4月、大日本雄弁会講談社から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。装幀は花森安治(1911~1978)。 目次 古巣の春 初日の出 鼈甲石鹼 ヘレさん 笛 「源八」 洋食と母 樺山老人 自画像展覧会 趣味に非ず 一番食べたいもの 泥酔懺悔 最初の那須 …

彼女たち さかたしげし詩集

2000年11月、摩耶出版社から刊行されたさかたしげし(1937~)の第2詩集。著者は福井市生まれ。刊行時の住所は横浜市神奈川区。 この詩集は、一九七五年一月刊行の前詩集『浅い眠りの日々』以後、詩誌『第三紀層』に発表したものに手直しや書き加えをして編…

楽天公子 獅子文六

1955年10月、東方社から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。装幀は阿部龍應。 目次 元旦 今日も遊ばん 誘引者被誘引者 南縁の日向で 浴泉遊記 “Good―bye”の“Tee” 赤い嵐 日々是好日 額に汗して 約束 しづこゝろなく どうにかなる 春の天…

詩人という不思議な人々 わたしの現代詩人事典 嶋岡晨

1999年4月、燃焼社から刊行された嶋岡晨(1932~)のエッセイ集。 目次(各項に記した人物名のリスト) 序文まがい あ 阿部弘一 笹原常与/永井善次郎/真辺博章/チャドウィック/F・ポンジュ/ヴァルザー/雪舟/道元 お 大野順一 嶋岡晨/金子光晴/片岡文雄/笹原…

愚連隊 獅子文六

1957年1月、角川書店から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。装幀は宮田重雄(1900~1971)。 目次 愚連隊 レモネードさん ノゾキということ 老球友 一つの白い小さな球 巴里のレニン 銀座にて かくの如き食事 東條さん 負けぎらい 谷間の女 榎稻荷…

栗生楽泉園の詩人たち その詩と生活 久保田穣

2007年6月、私家版として刊行された久保田穣(1934~2014)によるハンセン病詩論集。編集はノイエス朝日企画編集部。第9回小野十三郎賞特別賞受賞作品。 目次 海抜三千尺―陸の中の離島―栗生楽泉園 加藤三郎詩集『僕らの村』 ユーモアと向日的な明るさ 小林弘…

山の手の子 獅子文六

1950年11月、創元社から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。 目次 山の手の子 顏の研究 値遇反遇 タオル事件 あやまり癖 鹿兒島と江ノ浦 故鄕見物 熱田 靜岡 新留學論 巴里天國 役者と貧乏 大いに產む女優 寢正月 酒の研究 水について 利酒猪口 ホケ…

SONNET 杉本駿彦詩集

1959年9月、吾妻書房から刊行された杉本駿彦の詩集。装幀は亀山巌。 私は長い間 poésie の領域について考えてきた。形式はソネットであるが、小説風の発想で一つの連作を試みたいと考え、ようやく宿願のある部分をこの詩集において達成することが出来たのは…

探偵女房 獅子文六

1958年5月、春陽堂書店から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。装幀は永田力。 目次 胡瓜夫人伝 断髪女中 今年の春外套 探偵女房 四月の蕾 明治正月噺 男の友情 天は晴れたり 松の一番 沈黙をどうぞ! 巴里のレニン あとがき NDLで検索Amazonで検索…

窓枠の朝 斎藤峻詩集

1968年11月、東京コスモス社から刊行された斎藤峻の第3詩集。 「詩戦行」のころ―大正十三年から昭和のはじめにかけて―詩に憑かれていたわたしたちは、「赤と黒」その他を通して、ニヒリスティックなダダの影響をつよくうけた。古ぼけた権威を否定し、伝統を…

へなへな随筆 獅子文六

1952年9月、文藝春秋新社から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。 目次 『自由學校』の下調べ 復興見物 南の空の旅 空の旅 田舍のこと 鐘の音 M村の話 田舍の子供 架空旅行記 那須の狐 實業空業 續實業空業 インフレ禪 ネクタイと女房 ショルダー・…

高島洋追悼録――わが愚かなる半生 高島洋追悼録刊行会

1997年3月、高島洋追悼録刊行会から刊行された高島洋の詩・エッセイ・追悼録。 目次 ・詩抄 新しき情熱 老百姓 あんこ 裁く者が裁かれる 悪夢 火葬 いのしし 雨の休日 本町界隈 義足 追放(一) 追放(二) 会話(一) 会話(二) 会話(三) 風景(一) 風…

おぢいさん 獅子文六

1949年8月、主婦之友社から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。装幀は宮本三郎(1905~1974)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

山の人生 大泉黒石

1942年5月、大新社から刊行された大泉黒石(1893~1957)の随筆集。 目次 上越アルプス・三國山塊の横顏 紅葉の中をゆく・片品川溪谷 谷底の絃歌 銀山平の今昔 駒鳥の唄・鬼怒川溪谷 六字の題目 秋の夜の旅 雪の中の浮世 雪橇は走る 利根の深溪・湯の小屋の…

おばあさん 獅子文六

1944年7月、新潮社から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩信・村の幻へ 木村迪夫詩集

1986年11月、書肆犀から刊行された木村迪夫(1935~)の第8詩集。写真は橋本紘二、装幀は岩井哲。第30回農民文学賞受賞作品。 ながい間ぼくの中で、部落(むら)は美しい風景でも、あたたかい胎でもなかった。隣り同士が陰口をたたきあい、ののしりあい、近…

南の男 獅子文六

1964年11月、新潮社から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。装幀は芹澤銈介(1895~1984)。 目次 藤原青年 出雲の神様 龍沢寺 第二の故郷 ある結婚式 初の船旅 大道易者 南の男 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

地郷 木村迪夫詩集

1985年12月、鳥影社から刊行された木村迪夫(1935~)の第7詩集。装幀は辰巳四郎、素描画は草刈一夫、イラストは小川プロダクション。 こがね色という表現が、けっして誇大な比喩ではない稲穂のうねりが、濤のあとの鎮まりとなって眼に展ける。四囲の山は、…

飲み食ひの話 獅子文六

1956年9月、河出書房から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。装幀は芹澤銈介(1895~1984)。 目次 わが食ひしん坊 昨日の美味は今日の美味にあらず 細君料理 煮ざかな 東京のフグ 一番食べたいもの 惣菜洋食瑣談 鹽汁 河豚の腸 蟹 麩 豆腐の問題 汽…

ア ナザ ミミクリ 藤原安紀子詩集

2013年1月、書肆山田から刊行された藤原安紀子(1974~)の第3詩集。装幀は勝本みつる。 目次 イヲ ゴシック文字は『クレーの日記』(W・ケルステン編、高橋文子訳、みすず書房、二〇〇九年)よりの引用 ルカリテ イヲ/(ルカリテ) (ルカリテ) NDLで検索…

南の風 獅子文六

1942年1月、新潮社から刊行された獅子文六(1893~1969)の長編小説。装幀は小穴隆一(1894~1966)。 目次 暑い童話 空氣銃の名手 腹立ちの花 昔は昔 母のはかりごと 女々郞 わが胸の燃ゆるおもひ 先客 都塵 氷中花あり 忍びざるの心 巷間鬼語 南の客 じや…

シャボテンを楽しむ 龍膽寺雄

1962年10月、主婦の友社から刊行された龍膽寺雄(1901~1992)によるサボテン入門書。主婦の友新書。 目次 はじめに著者の横顔 ロマンチックな植物シャボテン――はしがきにかえて―― 新世紀の植物――原産地は砂漠―― 酷薄な環境とその分布 砂漠植物的進化――その…

茶粥の記 矢田津世子

1941年8月、実業之日本社から刊行された矢田津世子(1907~1944)の自選短篇集。装幀は福田豊四郎。画像はカバー欠。 自選短篇集を編むにあたつて、改造社版昭和十一年刊行の小説集「神樂坂」から「父」「弟」「桐村家の母」「女心拾遺」を拔いてみた。「遠…

三輪山 喜谷繁暉詩集

1978年3月、編集工房ノアから刊行された喜谷繁暉(1928~2009)の詩集。著者自装。 目次 椿 少女 寝顔 雨 鉢巻 谷 雄雅山 八つ岩 雄崗雌崗 村 保久良 大和三山 三輪山 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花蔭 矢田津世子

1939年3月、実業之日本社から刊行された矢田津世子(1907~1944)の第3作品集。装幀は初山滋。 この書におさめた小說は、雑誌「新女苑」に發表したものを主にして、若い同性の友へ贈る心から編んでみた。 個々の作品に觸れては、それを描いた折りをりの熱意…