2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

四時 十村耿詩集

1979年5月、詩辞詩宴社から刊行された十村耿(1950~)の詩集。装画は室川幸雄。著者はいわき市生れ。 目次 二月 午前三時 四時へ 四時 四時 四時 泥 白子 婚礼のために ―断片― 理由 あるいてくるもの 家 格子を背負った男が 小金井 一九七二・夏 眠りにゆく…

玻璃となって 岩﨑風子詩集

2011年11月、書肆山田から刊行された岩﨑風子(1953~)の詩集。刊行時の著者の住所は神戸市垂水区。 わたしが小学生だった時、校舎の壁面に掲示されていたベトナム戦争の報道写真を見た衝撃は、まだ褪せることなく覚えている。 わたしたち人間は、あらゆる…

悪魔のいる天国 星新一

1961年12月、中央公論社から刊行された星新一(1926~1997)の短編小説集。挿画、装本は真鍋博。 目次 合理主義者 調査 デラックスな金庫 天国 無重力犯罪 ロケットと狐 誘拐 情熱 お地蔵さまのくれた熊 黄金のオウム シンデレラ こん ピーターパンの島 夢の…

西馬音内 安水稔和詩集

1977年8月、蜘蛛出版社から刊行された安水稔和(1931~2022)の第11詩集。 目次 黒森 西馬音内* 西馬音内** あれからこれへ 毛馬内 ナナカマド 西馬音内まで バッケ 鰰 川倉 子安 狐の館 尾駁 老部 大間 河原で 穴のなか 土のなかで 田名部 白鳥 葉書 旅のお…

こっそりサンバ 川野圭子詩集

1994年9月、あざみ書房から刊行された川野圭子の詩集。刊行時の著者の住所は呉市。 目次 幸せ 背中 こんなわたしに 抱く 黒猫 いっしょにサンバ キラリと光る 見ている つきあってくれるかい 昼の月 もういいかい 身ぶるい 声 呼ぶ からっぽ 事件 ひなあられ…

最後の微笑 樺俊雄

1960年9月、文藝春秋新社から刊行された樺俊雄(1904~1980)による樺美智子回想録。著者は美智子の父、刊行当時の職業は中央大学文学部教授。函写真は秋山庄太郎。口絵写真は小学館。 目次 まえがき 一、 運命の夜 二、 幼少時代 三、 芦屋にいた頃 四、 東…

ハンス 奥津さちよ詩集

1998年11月、詩学社から刊行された奥津さちよ(1947~)の第4詩集。装画は針生夏樹。著者は横浜市生まれ、刊行時の著者の住所は横浜市泉区。 美しくなりたい。美しいものを見たい。と思う。現実は泥のようで、巨大な岩のようで、様々な感情にさいなまれるが…

下村千別歌集

1922年6月、聚英閣から刊行された下村千別の遺稿歌集。編者はほむら会代表鈴木敏也。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

抒情の航路 大林明彦作家論集

1979年4月、雁書館から刊行された大林明彦の評論集。雁叢書3。装幀は長尾信。 目次 Ⅰ 戦いと短歌 私的短歌論 '70年前後 歴史の中の個と短歌 ことばは現実の絵である 昭和四十四年という年 Ⅱ 塚本邦雄論 その諧謔について 海上戦争『裝飾楽句』覚書 革命歌篇 …

現代詩人論序説 中島可一郎

1969年7月、あいなめ会から刊行された中島可一郎(1919~2010)の評論集。装幀は駒井哲郎。あいなめ叢書。著者は鎌倉郡戸塚町生まれ、刊行時の住所は横浜市戸塚区。 目次 ポウの「目」――序にかえて 1 金子光晴の「位置」 金子光晴のリアルという手法 『女た…

望郷の丘 多磨盲人会創立20周年記念誌

1979年5月、多磨盲人会から刊行された会員アンソロジー。編者代表は多磨盲人会記念誌編纂委員会汲田冬峯。 目次 『望郷の丘』発刊にあたって 汲田冬峯序文 大西基四夫 ・第一部 明治四十二年――昭和十年頃 杉山かく 土葬 騷動 慰安、娛樂 高田サオリ 大楓子油…

桜桃の村にむけて 工藤正広詩集

1972年11月、創英出版から刊行された工藤正広(1943~)の詩集。創英選書3。著者は青森県南津軽生まれのロシア文学者。 これらはとりたてて夢ではあるまい。これら文体の習性に苦しめられる。結局、ぼくらは個々、それぞれの廃屋であったり、地図であったり…

北の種子群 近江正人詩集

2016年8月、書肆犀から刊行された近江正人(1951~)の第7詩集。挿画は佐藤廣。著者は山形県新庄市生まれ、刊行時の住所は新庄市。 今から二十五年程前、「北の鏃」という詩集を発行した折り、私の心に一つの問いが課題として残った。私にとって「北」とはど…

橡ノ木の話 富木友治

1947年11月、北方文化連盟から刊行された富木友治(1916~1968)による民話を元にした創作集。版画は勝平得之。 目次 序章 その一話 その二話 その三話 小註 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

デルタ 池田亨

1941年6月、六藝社から刊行された池田亨の長編小説。装幀は無縁寺心澄。帰還作家純文学叢書2。 目次 デルタ 汪精衞の軍隊 建國 安民挺身隊 歸順 M中尉の話 番禺縣綏靖軍 投誠 從軍日記 川田指導官の最後 陳上尉の告白 結び、和平救國軍 NDLで検索Amazonで検…

そして秘儀そして 冨永覚梁詩集

2001年11月、れんげ草舎から刊行された冨永覚梁(1934~)の第9詩集。装画は加藤正嘉。著者は岐阜県養老郡生まれ、刊行時の住所は養老郡。 目次 Ⅰ 夏の秘儀 炎 微光 朝な夕な 北枕 和服の姿 日溜り そして 裏口 雪のなかの虹 チチ・ハハ 母の肖像 花筏の流れ…

初時雨 松林尚志詩集

2020年11月、砂子屋書房から刊行された松林尚志(1930~)の第3詩集。装幀は倉本修。著者は長野県生まれ、刊行時の住所は中野区。 私は以前、中崎一夫、星野徹両氏等十人で「方舟」という詩誌を出していたが、平成二年に終刊となって以来、詩集を二冊出した…

民族の歌 鄭貴文

1966年3月、東方社から刊行された鄭貴文(1916~)の長編小説。装幀は朴美季子。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

影は日向をあるいていた 姉高朱利詩集

1988年7月、石素の会から刊行された姉高朱利の詩集。カバーは宮内俊郎。 目次 なにもない海 人を沢山捨てた日 きっと 今夜は世界中が雨だろう モノトーン・タウン もうすぐ 春ですよ そこからトントンと 売 買 ひやかし 父がちぢむ エンドレス・スクーリング…

森の時代 稲葉真弓

1996年3月、朝日新聞社から刊行された稲葉真弓(1950~2014)の長編小説。写真は藤井保、装幀は葛西薫。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

自殺案内者 石上玄一郎

1951年9月、北辰堂から刊行された石上玄一郎(1910~2009)の長編小説。装幀は岡村不二。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

雨上がる 江上幸子詩集

1987年10月、浮游社から刊行された江上幸子(1933~)の詩集。12のシリーズ牡丹。著者は神戸市生まれ、刊行時の住所は大阪府羽曳野市。 目次 冬の日 舞台の裏で 雪まじりの雨の日 明るい木 苺 虫づる米 虹の橋 雨降り 冬の朝 雨上がる バッタ よ 姉妹 夕風 …

日本文学の百年 現代詩の魅力 嶋岡晨

2000年2月、東京新聞出版局から刊行された嶋岡晨の評論集。装幀は竹田壮一朗。 目次 第1章 現代詩の歩み――一〇〇年 森鷗外ほか訳「ミニヨンの歌」 島崎藤村「小諸なる古城のほとり」 与謝野晶子「君死たまふことなかれ」 薄田泣菫「ああ大和にしあらましかば…