1982年12月、ワニ・プロダクションから刊行された根本明(1947~)の第3詩集。装幀は直井和夫。刊行時の著者の住所は千葉市稲毛台町。
目次
- 運河に沿う
- 森田さんと自転車で走っている
- 跛行の日
- かがむ、闇の下に残る
- 舐める、名を失う
- 舐めあがる、飯田橋駅畔の滑り台を
- 赤い筆を振る
- 歯ぎしる、壁に棲む
- 金網をはさむ、あとずさる
- 鼻輪のように這う、祭に向かって
- つ、突くような顔でガラス戸に
- 鳥肌立つ、凹地へと舞う
- 突起をくわえる、喉の奥まで
- 振りはらう手には
- 襲う、なえた腕を広げて
- ムル チュセヨ、唇を腫らせて
- タタタタタ、タッ
- 海を描く
- 柱を負う、下る
- ジュゴンのようにはねる
- 火を顔に、そして
後記
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