1986年10月、思潮社から刊行された氷見敦子(1955~1985)の第5詩集。遺稿をまとめたもの。
目次
- 消滅していくからだ
- アパートに棲む女
- 神話としての「わたし」
- 夢見られている「わたし」
- 井上さんと東京プリンスホテルに行く
- 千石二丁目からバスに乗って仕事に行く
- 井上さんのいなくなった部屋で、ひとり……
- 井上さんと超高層ビル群を歩く
- 一人ひとりの<内部>の風景を求めて
- 井上さんといっしょに小石川植物園へ行く
- 東京駅から横須賀線に乗るとき
- 半蔵門病院で肉体から霊が離れていくとき
- 「宇宙から来た猿」に遭遇する日
- 日原鍾乳洞の「地獄谷」へ降りていく