2012年5月、思潮社から刊行された川上亜紀の第3詩集。装画は橋本綱。
二〇〇六年に父が亡くなってから六年がたちます。そのあいだに少しずつ書いた詩をまとめました。わたしにとっては三冊目の詩集です。
この詩集に収めた詩は、すべてクロスオーバーマガジン「モーアシビ」に発表してきたものです。「モーアシビ」が定期的に発行されつづけてきたことが、これらの詩を書くことに弾みをつけてくれました。(「あとがき」より)
目次
- 三月兎の耳をつけてほんとの話を書くわたし**
- 青空に浮かぶトンデモナイ悲しみのこと
- 土星元年
- 十五夜の月の下でほんとの話はまだ続いていく
- 【本日のお茶】
- ある晩、くるみの入ったクッキーを焼いて
- スノードロップ
- 夏、スズキくんの映像
- 湖へ行く道
- 真昼
- 正月のフェルメール
- 安全ピンと芍薬
- 青海波
あとがき