1955(昭和30)年11月、新潮社から刊行された永井萌二(1920~1993)の長篇少年少女小説。 装本は野間仁根、挿絵は六浦光雄(1913~1969)。上野の浮浪児の少年の物語を実在のモデルの手記をもとにして描いた。
目次
- 牧子はせっせとメダルをつくる
- 春雄はもうかっぱらいをやらない
- だれかが「リンゴの歌」をうたっている
- ガラスが爆弾のような音をたててわれた
- もうなにもかもおしまいだ
- 諸国漫遊武者修業のおとも
- あんまり悲しいことが多すぎる
- あおぞらがうつるまでミガキます
- その目の前をサッと走っていった少女
- とうとう林の中で見てしまった
- 「マキタンあきらめちゃあだめだぜ」
- 天使のたましいをゆりおこしたもの