1982年1月、青土社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩人論集。挿画は難波田龍起(1905~1997)。
ここには五〇年代以来、今日まで、三十年にわたるその時々の詩人論が収められています。長い間、詩を書いてきましたが、それと併行して詩について考えてきたことの内容が、ほぼここには出揃っています。抽象的な詩論、たとえば朔太郎の「詩の原理」のようなものの書けないわたしは、詩人論というかたちで、詩論を書いてきたのだと思います。
自分でもこうしたかたちで一度読み返してみたかったので、この本がまとまって、大へんうれしく思っています。青土社の、というより「ユリイカ」の清水さんのおかげです。また、実際の制作に当ってくれた、詩集『宮古』以来の高橋順子さんにもお礼を言います。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
あとがき