1975年9月、思潮社から刊行された多田智満子/村上芳正の詩画集。
そしてひとつの挿話が終り、ひとつの夢が死ぬ度に、小さな墓がしつらえられ、短い墓碑銘が刻まれる。眼をとじれば私のなかにはいつの間にか数多の墓標が立ちならび、私自身、すでに荒寥たる夢の墓場と化している。(「跋」より)
目次
対聯
- 火事
- 球形の室内
- 扇子
- 首輪をはめた夢
- 同居人
- 白鳥
- 不在の庭
- 刹那滅の猫
- 道のゆくえ
- ニ河白道
- 四面道
跋 多田智満子
絵 村上芳正
- 塔
- 知らぬ時刻(とき)に
- 供物
- 雅歌
- 果て
- 褥
- はためき
- 腐食
- 室内