2018-01-03から1日間の記事一覧

騎士来訪 岡谷公二

2000年9月、私家版として刊行された岡谷公二(1929~)の創作集。 私の文章の大方は、ごくささやかな形ではあれ、幸い世に迎えられた。しかし私が間歇的に――ときには、二年三年の間をおいて――書いてきた小説らしきものだけは、そうはならなかった。私の非力…

死語のレッスン 建畠晢詩集

2013年7月、思潮社から刊行された建畠晢(1947~)(たてはたあきら)の第5詩集。装幀は清岡秀哉。第21回萩原朔太郎賞受賞作品。 目次 葉桜の町 若草色の痙攣 眠たがり大女 三方位、尋問水 私たちの淡い水 明け方に来る波 死語のレッスン 風の序列 ボスポラ…

純粋病 一色真理詩集

1979年7月、詩学社から刊行された一色真理(1946~)の第3詩集。1972年以降の作品集。装幀は十河雅典。第30回H氏賞受賞作品。 目次 ぼく 文字 左ききの男 逆立ちする人 重傷者 原稿用紙 世界 顔 坑夫 妻 インタビュー 心 黒光りする巨大なゴキブリ 傷 筆 遺…

古都の女 桂英澄

1965年2月、審美社から刊行された桂英澄(1918~2001)の短篇集。戦時中の関西の学生生活を題材にしている。カバーは姉の桂ゆき。 目次 古都の女 暗い流れのなか 室生路 白い壁 あとがき NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索…

孛彗 八重洋一郎詩集

1985年6月、神無書房から刊行された八重洋一郎(1942~)の第2詩集。装幀は渡辺英行。第9回山之口貘賞受賞作品。 目次 序Ⅰ 渚で 悲しみのソルト・レイク 青 翳(ひ) 変壊(へんね) 生誕 サーカス えんじ 蠢 play 白虹 咆哮 Ⅱ 言明 禁域 さけび 漂流 胸飾り…

虚仮の一念 日和聡子詩集

2006年7月、思潮社から刊行された日和聡子の第4詩集。装幀は菊地信義。 目次 朱雀 追儺 桃源行 灌仏会 蠑螈 田螺の述懐 七夕 盂蘭盆 博 聴くに盃 紅葉狩図 愛の説法 歴史手帳 維新 虚仮の一念 NDLで検索するAmazonで検索する

これは、きたない 池井昌樹詩集

1979年5月、露青窓から刊行された池井昌樹の詩集。挿画は鈴木翁二。 目次 童(わらし)や貴婦人 別人 インシュリン うづまる 〈夜学〉の頃 夜の隣家 手の鳴るほうへ 除蟲菊 御中 家持の病気 月の夜道で (これはきたない) 多摩霊園 求心 心臓病幻想 淡彩 ND…

もうそれ以上おそくやってきてはいけない 白石かずこ詩集

1963年3月、思潮社から刊行された白石かずこの詩集。写真は沢渡朔、レイアウトは園原淳。第14回H氏賞候補作。 目次 Now is the time もうそれ以上おそくやってきてはいけない Wandering for the Sun ニックとミュリエル ハド…

四面道 多田智満子/村上芳正

1975年9月、思潮社から刊行された多田智満子/村上芳正の詩画集。 そしてひとつの挿話が終り、ひとつの夢が死ぬ度に、小さな墓がしつらえられ、短い墓碑銘が刻まれる。眼をとじれば私のなかにはいつの間にか数多の墓標が立ちならび、私自身、すでに荒寥たる…

身体詩抄 八木幹夫詩集

1991年5月、スタジオ・ムーブから刊行された八木幹夫の詩集。装幀は市村二郎。 目次 め け かげ みみ むね あそこ ほくろ しり つめ かお しもん たましい はな て あし は かた ほね はら かわ からだ あとがき 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

イミタチオクリステ 角田清文詩集

1967年12月、創文社から刊行された角田清文の第3詩集。 『イミタチオクリステ』とは、この詩集におさめられた作品の大半が主イエス・キリストにかかわっているからではない。論理と詩、批評家と巫女、現代詩と伝統詩(短歌俳句)、日本とヨーロッパ。これら…