1994年4月、小沢書店から刊行された難波田龍起(1905~1997)の第1詩集。付録栞は安藤元雄「存在の重み」。
目次
・青い手帖から 1925~1936
- 凝視
- 泰山木
- 菊見の宴
- 柿の詩
- 松陰とランボオ
- アルチュル・ランボオ
- 僕の成長
- きんとん
- 原稿紙を買ひに出て
- 裸の立像
- たこ清のおやぢ
- 十三夜
- 夕ぐれ
- 黄昏の空
- 空
- 天然
- 大木
- 野外制作
- 孤独の塔
- 或る書店にて
- ドストエフスキーの言葉
- 果実と少女
- 菊の花
- 菊を食べる
- 龍
- 蒼空の聖母
- 或る日の感想
- 無題
- 或る遊園地にて
- 青の詩
- 鷲
- 古代ギリシャ彫刻
- 処女
- アダムの造型
- 若き牧羊神(パン)の首
- ヴィナスの誕生
- ギリシャ神話の夢
- ルドンの「若き仏陀」の絵
- 絵の魅力
- 日蝕の世紀
- 即物的観念
- 私は無言である
- 菊作る父の死
- あやまちて花を散らす
・基督降誕節 1933
- 青いりんご
- 冬の朝
- 裸
- 彼女へ
- 烈風の日
- 私の父
- 実在
- 人生と芸術
- 僕は僕の土壌がほしいと思ふ
- 港町にありさうな酒場
- お茶を呑みに行く店
- お話二題
- ゴム毬
- 或る古風な酒場
- 病める友よ
- 琴
- キリストの言葉
- 沢庵和尚と柳生但馬守
- リルケの「自殺者の歌」を歌って
- 業
- 焼けない心臓
- 造型の道
- しがない歌
- 或る日の覚書
- 迷雲
- 「古事記」序
- 嗟嘆
- 二重奏
- 自画像
- 祈り
- 夜の散歩(戯詩)
- 一、街路にて
- 二、書店にて
- 殿中秘戯
- 一九三三年の冬の空
- 非詩
- 基督降誕節
- 今様イソップ物語
- 無題
- コロオの風景画
- ぼたんの教へ
- エスキース
- ロダンの「父と子」の彫刻
- クリスマス
- お伽噺の家
- わが道程
- 愛とは
- 生きること
・抽象 I955~1990
- 抽象
- 父の臨終の書
- 金属の花
- 東京の顔
- 生命の戦慄
- 中心の喪失
- 街の絵
- 描けなくなるまで描こう
- 海の風
- 或る日の感想
- 着
- 原始形象
- 「無窮」のノートより