1968年11月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の評論集。
目次
1 詩について
- 思考と表現
- 田舎の風景
- 夢と世間
- 現実に対抗する詩
- 付録―寺田透評論集『近代日本のことばと詩』
- ブリュットな詩と人工の詩
- 西脇詩と自由、その他
- ことばの世界と「私自身の現場」
- 魂と肉体
- 詩の色を変える
- 詩的ヴァイオレンス
- 詩と思想
- 日常的現実の神話化
- 詩と言語
2 映画について
- 「野火」「独立愚連隊」「愛と希望の街」
- 小林正樹と「人間の条件」
- 「橋」と「勝手にしやがれ」
- 大島渚と「青春残酷物語」
- 黒沢明・恋人の不在―「用心棒」の夢
- 羽仁進「充たされた生活」
- 木下恵介と「死闘の伝説」
- ゴダールはゴダール、ハリウッドはハリウッドでなく
- ミケランジェロ・アントニオーニ―アンナとクラウディア
- フェデリコ・フェリーニ―聖者たろうとして芸術家になった男
- ブニュエル神格化への疑問
- 大島渚「白昼の通り魔」
- アントニオーニ「欲望」
- リチャードソンの世界―「ラヴド・ワン」
- 鈴の音と鞭の音―ブニュエルの「昼顔」
- 浪士の心と滑稽さ―大島渚「無理心中・日本の夏」篠田正浩と眼技の重視
- 吉田喜重の「炎と女」―「労務者」の神を待つ女
3 ふたたび詩について
- 中原中也論
- 詩のイメージ
あとがき