1944年1月、杜陵書院から刊行された森荘巳池による宮沢賢治の評伝。装幀・装画は栗木幸次郎。
この本は、宮澤賢治先生の、生まれてから死ぬまでの、一生のことを書いたものであります。この本は、童話でも小説でもありません。ですから、少しもかざったり、つくつたりしないで、ほんたちのことを書ぃたのであります。
(「はしがき」)
目次
- 一 宮澤家の初孫
- 二 宮澤家の人たち
- 三 川原の野火
- 四 やさしくてつよい人
- 五 盛岡中學校
- 六 九十一人中七十七番
- 七 盛岡高等農林學校
- 八 歌日記から
- 九 ひとつの仕事
- 十 東京に出て
- 十一 花巻農學校の先生
- 十二 花のにほひ
- 十三 百姓さんになる
- 十四 羅須地人協會(らすちじんけふくわい)
- 一五 肥料の神さま
- 十六 村村をまはつて
- 十七 童話百篇詩千篇
- 十八 生きものの命
- 十九 あらたなるよさみちを一究
- 二十 臨終
- 廿一 ただしくあかるい道
とことば