1991年4月、矢立出版から刊行された花田英三(1929~2014)の第6詩集。
冒頭の「花に関する15のつぶやき」は、会田綱雄に誘われて一気に書いたものである。群馬県安中の画家神宮則子さんの絵に、会田さんが18点、ぼくが15点、短詩を付して、東銀座にあったギャルリ・フィナールで展示会を開いた。一九八二年のことだ。
その前後から会田さんには随分とお世話になった。ぼくに旅ぐせがついたのも会田さんのおかげである。
今、沖縄の那覇に住んでいる。東シナ海がぼくの視野の中にグッと入り込んで来た。変貌せざるを得ないだろう。
ここに収録した作品は一九七七年から「詩学」「ユリイカ」「フィナール詩展」「新日本文学」「歴程」「四次元実験工房」「四次元通信」「EKE」に発表したものに手を加えたものである。「波照間へ!」と「アイダけむり」は未発表のもの。
(「あとがき」より)
目次
1
- 花に関する15のつぶやき
2
- ぱんつま・ちえぞう・あらかん
- わが町
3
- 座敷王
- 眉目
- 一家団らん
- パピットちゃんの唄
- 移動開始-八月十五日を過大評価することに対して自ら戒める
4
- 相聞
- (死ぬ夢を見るようになりました)
- adlib
5
6
- ピエロタからの手紙 会田綱雄追悼
- アイダけむり
あとがき