1938年5月、砂子屋書房から刊行された窪田空穂(1877~1967)の随筆集。槻の木叢書第3篇。
目次
- 國木田獨步の生前に於ける小說家としての人氣
- 田山花袋氏の印象
- 平福百穗氏の電報新聞杜時代
- 忘れぬ中に
- 「ぬば玉」につきて
- 詛
- 新古今と源氏
- 相模二の宮の言葉
- 「くら」といふ言葉
- 島崎正樹翁のこと
- 大橋松平君の「門川」
- 「源氏」と「新古今」
- 初めて萬年筆を使つた頃
- 普通の特殊
- 源氏物語の擬してゐる時代
- 弱者の弱さ
- 枕草子の跋文について
- 本具の生命力
- 生來といふもの
- 石井鶴三氏の隨筆集
- バール・バックの大地
- 單純の尊さ
- 短歌の鑑賞
- 文化史的に見たる歌集の功果
- 短歌の選者としての言葉
- 現代短歌の特色
- 人麿及びその當時の人の死に對して持つた觀念
- 富士見高原
- 都市に殘る老樹
- 小說「にんじん」と其映畫
- 吉江喬松氏の文藝隨筆「朱線」を讀む