2015年10月、藤原書店から刊行された山田登世子(1946~2016)のエッセイ集。
目次
まえがき
1 ヴィオロンのためいき
- 詩の「明星」
- 翻訳の「明星」
- 西洋かぶれの系譜
- 『海潮音』の響き
- 『みだれ髪』の西洋
2 「明星」というメディア
- アート繚乱
- 「鉄幹是なれば子規非なり」
- 始まりの遊戯形式/
- 文語の「威」
- 与謝野寛、そのデカダンス
3 青春――憂鬱と革命
- 自然主義という流行――「明星」から「スバル」へ
- 青春の饗宴
- 憂鬱と官能――白秋の青春
- 「食ふべき詩」――啄木の青春
- 思郷と東京
4 印象派という流行
- 印象明瞭
- パンの会――風俗としての芸術家
- 「屋上庭園」と「方寸」
- 印象派という流行
- 白秋の視官能
5 ふらんす物語――芸術と肉体
- カルチエ・ラタンの青春
- 娼婦たち
- 放蕩
- ナナのゆくえ
- モンマルトルの夜の戯れ
- 黄昏の瞑色
6 鉄幹の巴里 藤村の巴里
- 監獄学校
- 生きる言葉
- 花に舞ふ
- パリのミディネット
- ラ・サンテの春
8 月下の一群――モダンエイジへ
- 十八の日の直きこころに
- 美くしき少年
- 異邦人
- 『月下の一群』
- モダンエイジ
- エロティシズム論争
- 大衆の方へ
あとがき
主要引用参照文献
人名索引