2017年4月、青磁社から刊行された石川信雄(1908~1964)の評論集。編集は石川輝子と鈴木ひとみ。装幀は石川はるな。表紙装画は著者自画像。
目次
第一章 作家論
- 白秋先生の死
- 前川佐美雄と「植物祭」
- 前川佐美雄論 プロロオグ
- 前川佐美雄の近業(一)
- 前川佐美雄の近業(二)
- 銃後の熱情
- 齋藤史に関するノオト
- 齋藤史――人と作品
- 松本良三論
- 「木苺」(平田松堂)
- ジャン・コクトオの「ポエジィ」
- 中河與一氏の短歌芸術 恋愛歌について
- 『氷島』(萩原朔太郎)をめぐりて
- 齋藤茂吉論(一)
- 齋藤茂吉論(二)
- 石川啄木の真骨髄
- 「地獄の季節」(ランボオ)
- 空中庭苑
- 吉井さんの境地
- 短歌史に於る水穂の位置
- 牧水・ノート
- 時間と空間との出会(蔵原伸二郎)
- 「懸谷(けんこく)」について
- 海豚・水仙・半意識
- 尾山さんの思い出 その他
- 歌壇軍人見立 A・B・E
第二章 歌論
- 新芸術派短歌の正統性について
- 青年は危険なる株券を買ふべし
- ポエジィと短歌形式
- レスプリ・ヌウヴオと短歌作品
- 純粋文学の動向について
- 消息
- 断想
- 歌壇の特殊現象について
- 柳村の詩論
- 新古典主義的精神について
- 正銘現代派の自己宣明
- 短歌更生の道
- 「日本的なもの」の限界
- 「クラシック」の方へ
第三章 大陸滞在中の文章・その他
- 南京の空気について
- 宣撫演劇隊
- 上海の炉辺
- 水仙(掌篇集)
- 桔梗「護衛兵」殿
- 詩人と珈琲店
- 犬ふぐり・自転車・菊池寛
- スタインベックの二面
- ヘミンウエイとフランス文学
- 『月世界植民地』(A・C・クラーク)訳者あとがき
- 貘
- おとなひ(ボオドレエル)
- 恋の美酒(ボオドレエル)
- 人魚亭の讃(キイツ)
- 青春と老年(バイロン)