2018-04-13から1日間の記事一覧

きのうの雫 平田俊子

2001年10月、平凡社から刊行された平田俊子(1955~)のエッセイ集。装幀は毛利一枝。 海にきている。堤防に腰をおろし、足をぶらぶらさせながら水のなかをのぞきこむと、トランプみたいな魚が二匹、寄り添いながら泳いでいる。かたわらをエイの赤ちゃんが独…

津田沼 佐藤文夫詩集

2009年4月、作品社から刊行された佐藤文夫(1935~)の詩集。装画・装幀は三嶋典東。 佐藤文夫の新詩集は、千葉の津田沼から立ちあがった。「いまここには/津もなく/田もなく/沼もない」ではじまる。一九六一年『昨日と今日のブルース』から五十年、一九…

オーデン詩集 深瀬基寛訳

1955年6月、筑摩書房から刊行されたW・H・オーデン(1907~1973)「短詩集」の翻訳。翻訳者は深瀬基寛(1895~1966)。装幀は鈴木二朔。オーデン没年の1973年、せりか書房から復刊された。 すべての作家は各自の立場から見て、自分の過去の仕事がおのづから…

假泊港 笹原常与詩集

2002年3月、港の人から刊行された笹原常与(1932~2012)の第3詩集。造本・組版設計は堀渕伸司。 長きにわたって滞留したこの仮泊港から、出帆しなければならない時も近づいた。滞留中に、私なりに見聞きしたあれこれの事柄を書きとどめておこうと思い、詩集…

狂宴 宇能鴻一郎

1969年5月、講談社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短篇集。 目次 愉楽 鏡の妖魔 熱い砂の果実 甘美な牢獄 精巣移植 狂宴 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

わが交友録 河邨文一郎

1978年7月、まんてん社から刊行された河邨文一郎(1917~2004)による回顧録。装幀は大谷久子。 目次 金子光晴 金子光晴、この偉大なエゴイスト 山本太郎 田村隆一 浅井十三郎 牧章造 更科源藏 渡辺淳一 九島勝太郎 田上義也 詩人の表札―田上義也 国松登 筒…