1958年2月、作品社から刊行された菱川善夫(1929~2007)の前衛短歌評論集。
目次
I 抒情詩の主体
- 敗北の抒情―その追悼序説―
- 抒情の再建―小野十三郎批判―
- 母系家族の作家達―反写実短歌の行方―
II 民衆短歌とプロレタリア短歌
- 短歌に於ける集団と個性―民衆詩としての短歌―
- 民衆の歌と知識人の歌のリアリテイ
- 左翼短歌を批判する―プロレタリア短歌は不毛か?―
III 前衛の問題
- 前衛短歌の規定
- モダニズム短歌をめぐつて―書簡―
- 自由律騎手への苦言
IV 短歌の背景
- 習作論―寺山少年に於けるロマネスクの設計―
- 短歌同人誌の行方