2012年7月、澪標から刊行された山田兼士(1953~2023)の詩集。装幀は倉本修。
目次
- ななくり
- 野辺送り明るく明るく走るのよ
- 花の滝はやてのようにあらわれて
- テレビは自転車に乗って
- 空をこえて アトムな日
- 勝浦で明日は咲こう花咲こう
- 父倒れひょうたん島はどこへ行く
- 病院で一生一度を待っている
- ハイヤーでしゅうしゅう修羅る金閣寺
- 秋景色生きてるかぎりはどこまでも
- 太陽を追って滑って諦めて
- 夢消えて今日から明日に架ける橋
- ひとりでも死にはしないと誓った日
- 雪でしたあなたのあとをこだま号
- 友と母別れと出会いを繰り返し
- 生も死も人は誰でも一度だけ
- 口ずさむ真綿色したシクラメン
- 帰宅してガラスの向こうは風の街
- 母と兄もしも明日が晴れならば
- 昭和が終った日