2018-02-16から1日間の記事一覧

樹下日乗 山本普二詩集

1980年11月、思潮社から刊行された山本普二の詩集。 この詩集についての打合せで、四月初め、久々に山本さんと会い、新宿の中村屋で歓談した。 おだやかな人柄で、私のようなせっかちな人間をもなんとなく落ちつかせてくれる。長野のご自宅では音楽教室を開…

長い冬みじかい夏 三谷晃一詩集

1975年9月、地球社から刊行された三谷晃一の第5詩集。 目次 I ひとつの旅 捜す パリ・八月 グランド・コルニッシュで 長い冬みじかい夏 空港で あいさつ こんどパリに行くときは 顔 ARIZON CUPPER Ⅱもうひとつの旅 そういう時は ウナギ考 FACOM230/10試論 シ…

蜜柑の村 えいようひろこ詩集

1983年7月、七月詩の会(三井葉子主宰)から刊行されたえいようひろこ(1935~)の第1詩集。装本は倉本修。 目次 かみきり虫 蜜柑 青い村 父の柘榴 柿の花 湯 さかさ箒 柿の実 桃 桃の花 百 クレヨン 柿 雛流し 口縄坂 霧の山 薄陽 合図 約束 ゆすらうめ 包…

東洋の裸身 平光善久詩集

1968年11月、詩宴社から刊行された平光善久の第7詩集。装幀は出岡実。詩宴シリーズ3。 目次 東洋の裸身 ベンガルの朝 インドの太陽 においの暈 インドの鴉 火のアラベスク 熱帯樹フロマージュ インドの牛 AN INDIAN COW あとがき NDLで検索Amazonで検索日本…

おまえの破れは海のように 片瀬博子詩集

1962年9月、思潮社から刊行された片瀬博子(1930~)の第2詩集。 「この眠りの果実を」出版後、三、四年間の仕事をまとめてみた。その主なものは二十代の終りの作品である。題は旧約聖書エレミヤ哀歌の中の一節”女よ おまえの破れは 海のように大きい”からと…

あさかぜそよふくころ 吉崎みち江詩集

1980年11月、七月詩の会(三井葉子主宰)から刊行された吉崎みち江の詩集。 七年ばかり前のことです。 子供たちがつぎつぎと社会人になり、私だけが取り残される思いで何か好きなことをしたいと思うようになりました。折よく大阪市立婦人会館で「詩の鑑賞と…

豆手帖から 季村敏夫詩集

2012年6月、書肆山田から刊行された季村敏夫(1948~)の第6詩集。装幀は間村俊一。 ここというとき、逃げていた。距離をおき、見て見ぬふりをし、その 記憶を沈めた。こずるいタイプだった。 ある日、距離が狂った。今ここ、あらわになった過去に、ひきずり…

思いの葉 会田千衣子詩集

1974年12月、地球社から刊行された会田千衣子(1940~)の第5詩集。装幀は熊谷博人。地球叢書1。 目次 Ⅰ 思い出 鳥 時折り 夜明けの花 心のランプの帆の 憂愁船 憂愁の館 呪いの館 死の館 あだし国 伝説 ローマの夏 トレドの町 幻の馬 悲しみ Ⅱ たとえば 恩…

黙座 平光善久/出岡実詩画集

1974年3月、不動工房から刊行された平光善久と出岡実による詩画集。 目次 森の円空 海の花嫁 新雪の肌 春の唇 海の皮膚 石仏の微笑 樹のいのち マネキンの臍 ドックに憩う 音楽のとき 闘牛場の裏 民俗の貌 鵜が跳ぶ 縞馬の会話 繋がれるもの 橋の影 天の舞姫…

カノープス・夜 図斎菊司 萩照子詩集

1976年10月、多摩書房から刊行された図斎菊司と萩照子の詩集。 カノープス 図斎菊司 目次 石仏三題 1磨崖仏 2奪衣仏 3道祖神 不安について 眠りの中へ 太陽を斬れ 旅 ずわい蟹 A Reproach 志向 痺れ 石棺 綱渡りの女 国吉康雄展 牛 存在証明 采薇の歌 構…

左川ちか全詩集新版 

2010年11月、森開社から刊行された左川ちか(1911~1936)の全詩集。編集は小野夕馥。 目次 <詩篇> (昭森社版『左川方小詩集』) 昆虫 朝のパン 私の写真 錆びたナイフ 黒い空気 雪が降つてゐる 緑の焰 出発 青い馬 緑色の透視 死の髯 季節のモノクル 青い球…

三井葉子の世界 <うた>と永遠 斎藤慎爾編

2001年6月、深夜叢書社から刊行された三井葉子のムック。詩篇と三井葉子論。編集は斉藤慎爾と関根愛子。装画は池田満寿夫「庭を横切る昆虫」(1962年)、装幀は高林昭太。 目次 幻視あるいは夢刺し――三井詩のエッセンス 八百屋お七 春 椀 あやめ さるすべり つ…