2006年10月、岩波書店から刊行された藤野豊(1952~)の評論集。装幀は後藤葉子。カバー写真は菊池恵楓園の隣接地に作られた「癩刑務所」の外塀。
目次
序章 ハンセン病絶対隔離政策史への視点
- 一 戦後隔離政策の前史
- 二 世界の隔離と「日本型隔離」
- 三 本書の課題
第一章 絶対隔離と強制断種・再考 「特殊部落調附癩村調」の意味するもの
- はじめに
- 一 「特殊部落調附癩村調」とは何か
- 二 部落問題とハンセン病
- 三 「体質遺伝説」 強制断種のための隔離
- おわりに
第二章 継続する隔離 戦前・戦後をつなぐ思想
第三章 民主主義の隔離政策の完成 「らい予防法」の成立
- はじめに
- 一 声をあげ始めた患者たち
- 二 厚生省・療養所との対立
- 三 否定されたデモ行進 「らい予防法」の成立
- 四 「公共の福祉」のための隔離
- おわりに
- はじめに
- 一 隔離政策の始まり
- 二 アメリカ統治下での隔離
- 三 強制隔離と在宅治療の並存
- おわりに
終章 差別の連鎖を断ち切るために
あとがき
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