1991年12月、土曜美術社から刊行された麻生直子（1941～）の第1評論集。
目次
- 茨木のり子論 怒りと奪回
- （一）戦後詩の意識と形成
- （二）女性意識と市民精神
- 石川逸子論 戦争と人間
- （一）戦後社会の市民性
- （二）戦争責任と人間破壊
- 高良留美子論 歴史の追求と再生
- （一）”新しい時代”の理想と現実
- （二）抒情性の解体と再構築
- 堀場清子論 詩と女性学
- （一）ヒロシマ体験からの自立
- （二）弱者と強者への透視
- 西岡寿美子論 風土と人間
- （一）土着と伝承
- （二）風土と人物
- 森崎和江論 植民地体験
- 石垣りんロン 苦の創傷
- 木村好子論 プロレタリア詩と庶民性
- 滝口雅子論 清浄志向の死生観
- 牟礼慶子論 魂のメモリアル
- （一）『荒地』の論証を求めて
- （二）魂のありか
- 富岡多恵子論 物語詩の展開
- （一）物語の構造
- （二）思いのせつなさ
- 戦後詩の出発まで
- 女性の詩の評価とその歪み
