2017-07-12から1日間の記事一覧

吹き荒れる網 瀬尾育生詩集

1981年11月、弓立社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第2詩集。 第一詩集『水銀灯群落』以降、一九七六年から一九八〇年までに書かれた作品群のうちから、この詩集を編んだ。 目次 伝言 蒲公英 やがて、取水孔へ 眩暈と罌粟 吹き荒れる網 水の絵のなかで …

やさしい電車 高木護詩集

1971年4月、五月書房から刊行された高木護(1927~)の第8詩集。 これは、いかん。これも、だめだ、駄目だとすてていったら、一篇も残らなくなった。そこで目をつぶる思いで、屑籠から一掴みにして編んだのが、この小詩集です。「クズカゴから」という題をつ…

娘十八習いごと 園田恵子詩集

1991年7月、思潮社から刊行された園田恵子の第1詩集。 目次 はないちもんめ あの子が欲しい 七夕 雨の匂いが強くなる 水郷 紫羅欄花の下で 所作ごと 久羅下郡州多陀用幣流時 虫干 花鎮 春怨 沙羅 女はどうしてどうしてと泣いている 娘十八習いごと 真夜中ほ…

ビルディングを運ぶ女たち 鈴木ユリイカ詩集

1991年6月、思潮社から刊行された鈴木ユリイカ(1941~)の第3詩集。第9回現代詩花椿賞候補。 目次 はじまりのはじまりのうた はじまりのはじまりのうたのはじまり、沈黙のうた 六月のうた 声 愛の本 はるのふしぎな夜のこと 秋 はじまりのはじまりに愛があ…

花の木の椅子 山本沖子詩集

1977年10月、彌生書房から刊行された山本沖子の第一詩集『花の木の椅子』(創元社、1947)の復刻版。 『花の木の椅子』に載せられた詩は、あぶり出しのように、白紙の上に、とつぜん、にじみ、あらわれ出たのではありません。 私は病気のために旧制専門学校…