2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

わが愛わ闘いの中から 船方一詩集

1949年5月、日本民主主義文化連盟神奈川地方協議会から刊行された船方一(1912~1957)の第1詩集。装幀は鉄指公蔵。 目次 ふるさとえの歌 鐵の炎の歌い手に 同志小林多喜二に 河べりで くるしみの中からうまれた歌聲に 河 一日の仕事をおえて 夜の河べりをあ…

夢の原型 安藤一宏詩集

1975年8月、サンリオ出版から刊行された安藤一宏(1947~)の詩集。装画・装幀は村上芳正。 目次 おそい夏 みちゆき 夢絶ち 海に 拵えた花 哀歌 豊かな海 一輪ざしの唄 波形は壊される以前の希望をもちながら おとなたちへの挽歌 秋で 海で 禁制 ある男に 片…

トゥオネラ 松平修文歌集

2017年6月、ながらみ書房から刊行された松平修文(1945~2017)の第5歌集。銅版画は深沢幸雄、装幀は倉本修。付録栞は、福島泰樹「燃えながら立つ」、伊藤一彦「少女の水、老婆の水」、越沼正「異化ナル万華鏡」、穂村弘「揺れ止まぬ魔力」、岡部隆志「ジョ…

命終 橋本多佳子句集

1965年5月、角川書店から刊行された橋本多佳子(1899~1963)の遺句集。 目次 序 山口誓子 信濃の旅(昭和三十一年) 笠置 奧吉野 奧美濃 友鵜舟 薪能(昭和三十二年) 足摺岬 奈良 孫崎 泉 高野行 大阪傳法川 賀名生村 梅溪(昭和三十三年) 白鳥行 萬燈籠 …

雲水は語る 宮嶋資夫

1934年2月、大雄閣から刊行された宮嶋資夫(1886~1951)の随筆集。装幀は木下義謙。 目次 新發意禪話 雲水掛錫(一) 雲水掛錫(二) 雲水の禪堂修行 僧房の春を迎えて 心境を語る 一年經つた 天龍寺より ある友人への愚痴 山を下りて 雨降り足 托鉢 消燈夜坐 …

作品集 和琴抄 今井邦子

1935年6月、むらさき出版部から刊行された今井邦子(1890~1948)の散文集。題筌は鷹見芝香。むらさき学芸叢書第1篇。 目次 春樹集 末摘花 初夏近し 信州漫筆 浮世ごと 欅の四季 木曾の秋 未知の山川を迪りつゝ 珈琲及び皿の記憶 七草の思ひ出 文學に現れた…

疼く戦後 松田解子

1973年9月、民衆社から刊行された松田解子(1905~2004)のルポルタージュ。著者は秋田県荒川鉱山生まれ。 これは敗戦後まもない時期から一九六九年にわたって書いたわたしのルポの過半です。一戦災者として、また文学から離れられない一人の人間として、参…

鎮魂曲 菊池正

1975年3月、黄土社から刊行された菊池正(1916~)の短編小説集。著者は岩手県生まれ、刊行時の住所は横浜市港北区。 目次 山川の音 雁風呂 鎮魂曲 能登呂岬 つつじ日和 豊旗雲 しぐれ 砂丘の陰で 茗荷の花 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

叫び声 大江健三郎

1970年6月、講談社から刊行された大江健三郎(1935~2023)の長編小説。装幀は司修。 目次 一章 友人たち 二章 セックスの問題 三章 虎の行動 四章 怪物 五章 真夜中 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

肉の壁 宇能鴻一郎

1968年6月、光文社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の長編小説。本文イラストは司修。カッパノベルズ。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

泪橋 関根弘詩集

1980年9月、思潮社から刊行された関根弘(1920~1994)の詩集。 目次 Ⅰ 機械 クレーン 灯台 大会 泪橋 かっぱ 甚內橋 森の国 歯の詩 一方道 心にかかる雨 吾妻橋 幸福行 破産 落丁 散らかし屋 バスの中 Ⅱ 顔 会長 関根駅 流れる汗に 秋と冬のあいだ 横顔 バ…

気づかざリき 窪川稲子

1943年2月、全国書房から刊行された窪川稲子(1904~1998)の作品集。装幀は飯島貞子。女流作家叢書5。 目次 気づかざりき 南京の驟雨 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

嵐の中の一本の木 真鍋呉夫

1954年1月、理論社から刊行された真鍋呉夫(1920~2012)の短編小説集。新鋭創作選。装幀は佐藤忠良。 戦後八年間の自分の足跡をふりかえるような気持で、私はこの短篇集を編んだ。この集を二つにわけたのは、必ずしもジャンルによる区別を意図しただけでは…

夜よさらに憎悪をきたえよ 69.5~72.5 稲木豊実詩集

1972年10月、ぷろだくと叛乱から刊行された稲木豊実(1949~)の第1詩集。叛乱叢書1。 この詩集は、一九六九年五月から一九七二年五月までの間に書かれた詩篇を編んで一本としたものであり、実質的には私の処女詩集と云ってよい。作品の掲載順序は冒頭の「海…

荒魂の人びと 一学芸記者の手帖 濱川博

1983年3月、永田書房から刊行された濱川博(1923~)のエッセイ集。 目次 Ⅰ 棟方志功 荒魂を呼ぶ日本の魂 津田青楓 逆説の懶哲学 北村西望 ある敗戦秘話 浜田庄司 リーチとの友情 川端康成 安らかなデスマスク 雨田光平 幻想の三好達治箏 大木惇夫 天性の詩…

関西人 足立巻一

1967年8月、弘文堂新社から刊行された足立巻一による関西人ルポルタージュ。画像は函欠本。 目次 第一部 男 1 親分・南海監督 鶴岡一人 2 戦闘的流通革命者・ダイエー社長 中内功 3 飛翔・パイロット 伊東左内 4 家こわし日本一・強制施行者 山田忠顕 5…

指骨 川淵依子

1967年6月、新小説社から刊行された川淵依子による高橋潔の評伝。高橋は元大阪市立聾唖学校長。著者は高橋の長女。 目次 序文松山善三 序 大曽根源助 指骨 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

駱駝の背に虹を乗せ 倉本竜治詩集

2005年5月、思潮社から刊行された倉本竜治(1935~2003)の遺稿詩集。題字は木本禜子。著者は大田区大森生まれ。 目次 戸隠便り 旅立 今日の風 暮れなずむ夕べには 出産の朝 登攀 女 蝸牛のような子 しずかな晩 パンドラの箱 玄関 競馬 噴水 鈴虫 ぼくはナマ…

稗子傳 吉田一穂詩集

1976年10月、風鐸舎から復刻された吉田一穂(1898~1973)の第3詩集。元版は1936年12月、ボン書店刊行。著者は北海道上磯郡木古内町字釜谷村生まれ。 目次 岩の上 泥 咒 海鳥 業 鴉を飼ふツァラトゥストラ 家系樹 狼 棄民 VENDANGE 哀歌 野分抄 跋 NDLで検索…

垂直旅行 小野十三郎詩集

1970年12月、思潮社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の第6詩集。装幀は石川勝。 目次 燃える籠 トゥルキノのふもと 黒いオルフェ 昆明の夕だち 消えた村 バベル ボリビアからの便り キリン草への唄 スペインの舞扇 黄金虫 鶴見 グゼンの里 シルクロー…

虹の轍 柚原律子詩集

1970年12月、風濤社から刊行された柚原律子(1936~)の第1詩集。装画は一色邦彦。著者は茨城県竜ヶ崎市生まれ、刊行時の職業は東京都民政局勤務、住所は茨城県牛久町。 目次 序 英美子 ・第一部 光彩Ⅰ 光彩Ⅱ 少女の眼 ひとり 花びらの紅を 唇 青 想い 無題 …

善太と三平 坪田譲治

1947年3月、童話春秋社から刊行された坪田譲治(1890~1982)の児童小説。挿絵は大石哲路、装幀は初山滋。 目次 善太と三平 なまづ釣り 黒猫の家 ダイヤと電話 城山探檢 小勇士 山の上の岩 猛獸狩 子猫 山のみづうみ タニシ 小獅子小孔雀 小鳥と三平 甚七む…

流れる時のなかで 米田和夫詩集

1968年12月、週刊てんおん編集部から刊行された米田和夫(1927~)の詩集。著者はマレー半島ジョホール州パパン河ゴム園生まれ。 目次 そのⅠ ヴォストークKよりリーザへ そのⅡ 旅をするとは そのⅢ 海辺にて そのⅣ ポプラ そのⅤ 雜木林 そのⅥ 貝がらと人 その…

水死 大江健三郎

2009年12月、講談社から刊行された大江健三郎(1935~2023)の長編小説。装幀は鈴木成一デザイン室。 目次 第一部 「水死小説」 序章 冗談 第一章 「穴居人(ザ・ケイヴ)」来たる 第二章 演劇版『みずから我が涙をぬぐいたまう日』のリハーサル 第三章 「赤…

新しい人よ眼ざめよ 大江健三郎

1983年6月、講談社から刊行された大江健三郎(1935~2023)の連作短編小説集。装幀は司修。第10回大佛次郎賞受賞作品。 目次 無垢の歌、経験の歌 怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって 落ちる、落ちる、叫びながら…… 蚤の幽霊 魂が星のように降って、跗(あ…

新しい小説のために 付 スナップ・ショット ロブ=グリエ 平岡篤頼訳

1967年6月、新潮社から刊行されたアラン・ロブ=グリエ(1922~2008)の評論集。翻訳は平岡篤頼。 目次 ・新しい小説のために 理論はなんの役に立つか 未来の小説への道 時代おくれの若干の概念について 作中人物 物語 政治参加(アンガージュマン) 形式と内…

高野六郎歌集

1961年12月、新星書房から刊行された高野六郎(1884~1960)の遺稿歌集。 高野先生は私に取って職場と趣味と両立した先達であり恩人である。私が今日「ハンゼン」氏病短歌開拓者の栄誉を担い得ているのも、高野先生が療養所の元締である内務省の予防課長(後…

思い川の馬 鎗田清太郎詩集

2001年9月、書肆青樹社から刊行された鎗田清太郎(1924~2015)の第5詩集。第9回丸山薫賞受賞作品。刊行時の著者の住所は町田市。 この詩集は前詩集『幻泳』(一九九〇年)につづく第五詩集である。一一年もの間隔があいたが、詩作量が減ったからではなく、一…

幻泳 鎗田清太郎詩集

1990年11月、牽牛書舎から刊行された鎗田清太郎(1924~2015)の第4詩集。刊行時の著者の住所は豊島区池袋。 一九七二年(昭和四七)最初の詩集『象と螢』が出てから、まったく意識的でないのに、六年目ごとの詩集出版になり、一八年後に第四詩集となった。私…

プロレタリア哀愁劇場 揚野浩

1974年8月、光風社書店から刊行された揚野浩の短編小説集。装幀は山崎英介。 目次 人生漫画 ゲリラの棲む岸壁 F4ファントムジェット機を降ろせ プロレタリア競艇哀話 プロレタリア蟻地獄渡世 プロレタリア哀愁劇場 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本…