2009年12月、講談社から刊行された大江健三郎(1935~2023)の長編小説。装幀は鈴木成一デザイン室。
目次
第一部 「水死小説」
序章 冗談
- 第一章 「穴居人(ザ・ケイヴ)」来たる
- 第二章 演劇版『みずから我が涙をぬぐいたまう日』のリハーサル
- 第三章 「赤革のトランク」
- 第四章 冗談はつらぬかれた
- 第五章 大眩暈(おおめまい)
第二部 女たちが優位に立つ
- 第六章 「死んだ犬を投げる」芝居
- 第七章 余波(アフタマス)は続く
- 第八章 大黄(ギシギシ)
- 第九章 「晩年の仕事(レイト・ワーク)」
- 第十章 記憶あるいは夢の訂正
- 第十一章 父は『金枝篇』に何を読み取ろうとしていたか?
第三部 こんな切れっぱしでわたしはわたしの崩壊を支えてきた
- 第十二章 コギーの伝記と憑坐(よりまし)
- 第十三章 「マクベス問題」
- 第十四章 あらゆる手続きが演劇化される
- 第十五章 殉死