2014年10月、思潮社から刊行された藤富保男(1928~)の詩集。
本詩集は主として散文型の形をとったが、行ワケの篇もある。添画や写真を入れたが、詩画集という呼称は甚だ好まざるところ。詩の形を描いたり、書いたりしたので詩形集としたいのだが、発音をすると具合が悪い。従って、もとにもどして単純に詩集とした。詩の系列の上では、詩集『第二の男』(二〇〇〇年十月刊)と詩集『誰』(二〇〇四年五月刊)(共に思潮社刊)に並ぶ。(「おわりに当って」から)
目次
- はじめに
- 鼻持ち
- 外出先から帰って
- 訪問
- 小姓の呼称
- それからの亀
- 向こう岸
- 来訪者
- 入国審査
- 久しぶり
- おわりに当って