2022-07-21から1日間の記事一覧

遠丸立もまた夢をみる 失われた文芸評論のために 愛敬浩一

2022年2月、洪水企画から刊行された愛敬浩一(1952~)による遠丸立(1926~2009)の評論集。装幀は巖谷純介。詩人の遠征12。 目次 プロローグ 1 なぜ<吉本隆明論>か? 2 <ドストエフスキー論>へ 3 『恐怖考』を読む 4 『死の文化史』を読む 5 『記…

水のクモ 藤本真理子詩集

2017年9月、書肆山田から刊行された藤本真理子(1947~)の第8詩集。装幀は亜令。 目次 きのうの渡り鳥が 夕映えに 翼をたたんだのは 人買いの手かや 七つの惑星から 優曇華や きょうの綻びから 鵲の アシの笛から 砕かれし 沢―― 白妙の鵠 わたくしの心音の …

光の疑い 平出隆

1992年11月、小沢書店から刊行された平出隆(1950~)の評論集。 目次 Ⅰ 詩と生を結ぶもの 宇宙言語との響応 はつらつたる悪戦 不在の詩人の同時代批評 夢見論・夢語り論 セガレンと中間領域 「大詩人」の神話」 朔太郎の二律背反 未済にして終る 死者の息吹…