1981年7月、永井出版企画から刊行された阿部岩夫(1934~2009)の第3詩集。装画は加賀美勣。第15回小熊秀雄賞受賞作品。
これらの作品は、みな自分の体験を引き金にして書いたものです。ささやかな思想的な行為も、気がついてみると、犯罪としてあつかわれてしまう、怖い現実が待っていたのです。病気がちで、臆病な私は、その現実から逃げる事でせいいっぱいだったのです。(「あとがき」より)
目次
- 夏の部屋
- 日々の底で
- 不羈者
- 夜なか
- 夢の中で
- 抗いの果てに
- 不帰行
- 夢のたびに*
- 夢のたびに**
- 夢のたびに***
あとがき