1998年7月、ぱる出版から刊行された松木千鶴(1920~1949)詩集。編集は松木千鶴詩集刊行会(真辺致一代表)。詩集と別冊(憶)の2部構成。第2回自費出版文化賞奨励賞受賞。
詩集目次
第Ⅰ部
- 瑪瑙
- 蓮
- 蓮
- 枯木と私
- 歴史
- 胸片
- 生誕
- ちくび
- 昨日・今日
- 創痍
- 仲間
- 泉
- 夢見る人
- ひかり
- 夜あけに歌へるわが讃美歌
- 薔薇の夜明けは/わが讃美歌
- 夜明けの女たち
- 檻
- 淵
- 自由への歌
- ねたみ
- 休息
- さようなら 朝鮮の友よ
- 大会の日に
- 副島姉弟に
- 奴隷の歌
- 風の女王よ
- こほろぎ
- 天使は逃げた
- わたしたちは拒もう
- 女らしさということ
第Ⅱ部
- 壜
- 勲章
- 若い兵士
- かなしきめざめ
- 重たいひかり
- 冬
- 花びら
- 不和
- 雪あかり
- 刃
- 午休み
- その男
- 天使の休日
- 昼の月
- 囚はれ
- 病気の花
- 脊中
- 雨が降りながら
- 聲
- 商人
- 雨・光・葉
- 老人
- 無題(つめたい目だと)
- 笑はない男の記
- 夏草/ある試み
- 空
- 秋
- 弾
- 長雨
- 小学教師
- 無題(かへる可くもない)
- 無題(友よ)
- 炎
- 寝顔
- 幼年のアルバムに
- ocrejaune
- 無題(私は世界につながらず)
- 月夜の花
- 目冥ずれば
- 氷
- 墜ちた天使
- 祝祭
- 鳥・喇叭・天使
- 無題(わたしのともし火が)
- 無題(あなたが居ても感じる)
- 無題(私の手は着ものをほどき)
- 無題(雪はわたし)
- 銅牌
- 縞なす光の中を
- ねむり
- ひと日のをはり
- 風のやうに
- 無題(わたしはあなたの赤ちゃんが欲しい)
- 遺書
- 孤独
- 失はれた恋
- 無題(総身にてかなしまば)
- 灯
- 無題(球形なのか卵形なのか)
- たゞひととき
- 驟雨
- 断章
- 孤独な魂
- やどがり
- わつぃの友に
- うるわしけれど/あるひとりの女人
- 落葉とともに
- 無題(優しき蝶は)
- 作品
第Ⅲ部 異文・草稿
- 蓮
- 蓮
- 枯木と私
- 夢見る人
- 夢見る人
- また逢ふ日まで
- 乳くび
- 泉
松木千鶴――憶
- 松木千鶴君死去 矢橋丈吉
- 春に魁けて 植村諦
- 千鶴さんを讃へる 石川三四郎
- 《松木千鶴――人と詩》
- 松木千鶴 その一粒の星 伊藤信吉
- 松木千鶴さんのこと 向井孝
- 日常生活の詩と思想 鶴見俊輔
- 松木千鶴の詩と真実 大澤正道
- 詩的縁しにおいて 伊藤信吉
- 『日本學藝新聞』時評 草野心平
- 『平民新聞』編集室 遠藤斌 久保譲 田戸榮
- 千鶴のこと 遠藤斌
- あとがき 真辺致一
《写真》
松木千鶴 小照
第一回詩の会
テニスの仲間と