1998年6月、思潮社から刊行された財部鳥子(1933~)の第11詩集。装幀は金山常吉。第6回萩原朔太郎賞受賞作品。
およそ五、六年の間に書いた詩を整理してみると、いつも現代の生々しい中国の詩に接近しては、自分も詩を書いている。そこを入り口にして滅びた架空の国、私の故郷の満州に迫ろうとしているようだ。また、いつのまにか敬愛する詩人たちの多くが幻となった。そういう現実と架空の間に私の詩は生まれていたようである。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
Ⅱ
あとがき
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