1976年7月、詩学社から刊行された花田英三(1929~2013)の第3詩集。写真は鈴木保広、装幀は十河雅典。
1は比較的玻近の作品で、主として同人誌「蛸」に発表したものです。
2は二十年ほど前に書いたものです。今となっては気恥ずかしいものばかりですが、愛着もあって、あえてここに収めました。
3は私の処女詩集の中から好きなものを選んでみました。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- この不謹慎な虫けらめ!
- 急停車
- 化粧
- 皇帝のいない国
- 皇帝に寄せる恋歌
- 亡国のためのメモ
- 蛇から蛇へ
- 四十二歳のバラード
- 断片
- 見ているあいつ
- 男と女
- 犬
- 男
Ⅱ
- 無題
- おれは穴を掘っている
- 不在
- いつのまにかまた
- 出発
- ある傾斜
- 存在し始める
- 一日の始まり
- 鼻くそ
- セルロイドのように
- 海
- 無題
- 夢
- 脳病
- 暗中譚
Ⅲ
- 豆
- もし
- 犬ころのように
- 孔子さま
あとがき