アストロノート 松本圭二詩集

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  2006年1月、「重力」編集会議から刊行された松本圭二の第4詩集。第14回萩原朔太郎賞受賞作品。

 

 本書は私の四冊目の詩集である。第二詩集『詩集』のヴァリアント(『詩集・未製本普及版』『詩集工都』)を勘定に入れるなら六冊目ということになる。本書を詩集と呼ぶことに「あえて」と言うような過剰な自己主張はない。私にとっては詩集以外の何物でもない。もちろん幾つかのテクストは明らかに散文として書かれている。しかしそれらも、ここでは、この詩集を構成するためにある。私はこの一冊へと至るまでに費やした夜の時間を計算した。一日三時間、それを三六五日続けたと言うのは大袈裟だから一六五日はサボったことにしよう。三時間掛ける二〇〇日で年間六〇〇時間。これは少なく見積もった数字である。五年間分で三〇〇〇時間。時給六五〇円として一九五〇〇〇〇円となる。本書は八〇〇部であるから、一九五〇〇〇〇円を八〇〇で割り、一冊あたりの単価を出した。二四三七・五円。税込み二五〇〇円という定価はここから引き出した。妥当であると思う。
(「製作後記」より)

 

目次

制作後記
編集後記
「叢書重力」刊行によせて/「重力」編集会議(文責 鎌田哲哉


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