粘る唾 辻五郎詩集

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 1973年12月、土曜美術社から刊行された辻五郎(1934~2020)の第3詩集。装幀は堀正明。著者は中国瀋陽市生まれ、刊行時の住所は町田市。


目次

序・辻五郎の詩へ 黒田喜夫
Ⅰ 夜の飛行

  • 夜の飛行
  • 悪い夢
  • ぼくたちの連帯
  • やはり沈黙だけが
  • 失われるべきものを送れ
  • 橋へ
  • 橋の近くで
  • 夕暮れくぐり
  • 八月のための断章

Ⅱ うたもどき

  • うたもどき
  • 肥満体の唄
  • 夕焼けの唄
  • 問いはじめの唄
  • 今日の確認の唄
  • 強制収容所の唄
  • 倒錯の唄
  • 優しさくずしの唄

Ⅲ 声について

  • 墓標としての声
  • 落下する者の声
  • 消えた声
  • 剥がれてゆく声
  • 造語症
  • 声へ

Ⅳ 粘る唾

  • 「否」の行方
  • 逃亡と反撃
  • 痴なる者たちへの挨拶
  • ぬうど小屋から
  • 街あるき
  • 口中にくくむ
  • 粘る唾
  • 密室越え

跋・転形期における抒情と批評の明暗 武内辰郎


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