1958年12月、飯塚書店から刊行された且原純夫(1929~)の第1詩集。
ここには、ぼくの数少い作品のうち、時の必要にしたがいすでに雑誌などに発表したもののなかから、十七篇を撰んで収録した。したがって、未発表の詩篇はのぞいてある。初期の作品も、さまざまな理由から省いた。あつめるにあたって、手を加えた作品もある。配列は逆年順とした。「瓦をつくる」が一九五二年六月の『われらの詩』に、「祝婚歌」は一九五八年七月の『現代詩』に載せられた。
ひとくちにいって、ここにみられるぼくの課題は、崩壊した人間像の追求・形成にあった。戦後に青春をむかえた世代のひとりとして戦いの日々がぼくにそのことを教えた。
目次
- 祝婚歌
- けものたち ぼくの恋人
- それでも ぼくは
- 望み
- 空の接収
- 統一する力
- 仕事
- 明日がある
- 愛することができない
- 接木をする
- 薔薇を剪る
- 戦いの日々
- 土を掘る
- その日まで
- 職歴
- 土地
- 瓦をつくる
あとがき
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