1960年12月、俳句評論社から刊行された東川紀志男の第1句集。題字・装幀は中村貞似。
句集「陸橋」は一九四八年から一九六〇年までの作品群を集めた。
「雷光」「夜盗派」「縄」そして「俳句評論」に発表されたもの。
ぼくの俳人としてのたった一つの光栄は同人誌から出発し、これからも同人誌で学ぶということだ。
発想を丸山薫、杉山平一から、手法を山口誓子、西東三鬼からそれぞれ摂取した。
俳句の間に収録した詩は「鮟鱇」および「青い花」に提出したものだ。
今日までよき先輩とよき仲間がぼくの周辺にあった。句集「陸橋」はその結実に他ならない。
(「後記」より)
目次
序 西東三鬼
- 朝の鶏
- 旗振る家
- 半裸体操
- 黄昏の仲間
- 胸の樹
跋 永田耕衣
後記