1971年6月、三一書房から刊行された秋山清(1904~1988)による詩論集。装幀は西尾洋。
目次
・詩をつくるより田をつくれ
- 戦後の窮乏生活のなかで
- 「田をつくる」
- 詩は「誰か」のためにある
・よい詩、わるい詩
- 詩選の経験から
- 短歌や俳句とのちがい
- 詩の独自性はどこにあるか
- 詩は抒情である
- 詩は自由自在に
・詩の歴史(1)
- 新体詩の出現
- 「言文一致」から口語詩へ
- 口語詩の原動力
- 詩と歌
- 文語調の自由詩
- 民衆詩派の誕生
・詩の歴史(2)
・詩は歌ではない
- 詩に混在する歌
- 詩は否定し歌は肯定する
- 戦争の詩は肯定する
- 平和の詩も肯定する
- 「事件の詩」
・漢詩
・抒情小曲
- 抒情詩のもとにあるもの
- 白秋の抒情小曲と自我
- 自我と現実の葛藤
- 詩を書く者は情緒に溺れよ
・詩人の回想
・私の歩み
- 『詩戦行』での活動
- 前衛詩の隆盛のなかで
- プロレタリア詩との異和感
- 戦火をくぐる
あとがき