2008年5月、校倉書房から刊行された小黒昌一(1935~2008)の随筆集。版画、挿絵は著者。著者は早稲田大学名誉教授。専門は古代・中世英文学および古代・中世英語。小沼丹と平岡篤頼に師事。
目次
Ⅰ早稲田縁(ゆかり)の文人
Ⅱたんぽぽの詩(うた)
Ⅲキャンパスの風景
- 学生の明るさ引き出す体育教師
- ブナが見守る文学部キャンパス
- 「すしの食べ方」論じる「自然科学論」
- 知られざる歴史的蔵書
Ⅳ崩落する理(ことわり)
Ⅴとうきょう異聞
- [第一段 二〇〇五年九月一日~二〇〇五年十二月十五日](読売新聞連載)
- キツツキ
- 暗い顔の学生はいないけれど
- 「御主人が痴漢」
- "緑"の守護神
- 逆走無灯火自転車
- 分からないことが多すぎる
- 人間模様の万華鏡に酔う
- 師走のバーでもらった幸運
- [第二段 二〇〇六年一月十九日~二〇〇六年十二月十四日] (読売新聞連載)
- 過ぎ去りし日々への誘い
- 速効より熟考
- 不老不死の霊薬
- 開業医三代の温もり
- 久世光彦さん、夕映えの天空に
- 四十年前の仲間たち
- 本の「鳴き声」
- 都の西北に味噌ラーメンあり
- メトロで触れたパリ人情
- 目白通り「聖域」との再会
- 憎いネコと哀れなネコ
- バケツのカエル、巣立ちに異変
- 思いがけず歴史の証人に
- 英国パブ、ビールこぼれて
- 五十六歳の教え子に思い出授業
- 塔に落雷、いずこも同じ
- 「カツラ対決」十七年前の縁
- 中世欧州の彩色、思い出の鹿肉
- 断髪式で思う角界の未来
- 「聖なる島」に思いをはせて
- 名利乙宝寺でのひととき
- 日本人の生活に溶け込むイチョウ
- 逝った友と盗まれた靴
- [第三段 二〇〇七年一月十一日~二〇〇七年九月二十七日] (読売新聞連載)
- 英語で決意表明、心から拍手
- ネブラスカの競馬場に乾杯!
- 古書の間に、偉大な足跡
- お銚子の底、ほろ酔いナメクジ
- 若者の特権、負けても次が
- レッドウッドの巨木の下で
- 雪割らず咲いた戸惑い草
- 音に誘われ、のぞく水槽の中
- 今年も快音、神宮の青空
- カラーが咲いた
- 心和らぐ村山画伯の染絵
- 熱気醸し出す舞台劇の力
- フグよりおいしい「アンコ」
- 心揺さぶる「八月十五日」の記憶
- 芭蕉・蕪村・一茶、迫力の筆跡
- 「痛い」 思い出、笑顔とともに
- 不覚、早慶戦「外野」の涙
- 追憶のシャノン空港
Ⅵ小沼丹さんの訳業
- 小沼丹訳『旅は驢馬をつれて』についてひとつの翻訳論
- はじめに
- I 家城書房版から角川文庫版へ
- 2 角川文庫の「調子」の吟味
- むすび
- 幻の改訂版
あとがき
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