2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしのヒロシマ 鈴木祐之詩集

1969年3月、甲陽書房から刊行された鈴木祐之の第2(遺稿)詩集。装幀は原田勝。 鈴木祐之は、一九三六年三月六日、山梨県甲府市西青沼町九五に生まれた。甲府一高を経て、山梨大学学芸学部国文学科を五八年に卒業、卒論は「高村光太郎」であった。五五年、詩…

ひきわたすもの 山田玲子詩集

1990年2月、詩学社から刊行された山田玲子の第1詩集。 尊敬する友人に、「詩を書きませんか。」とすすめられたのは、一九八五年も近い冬の日でした。私は、この言葉を遠いところで話されていることのように聞いていました。かなり以前、真剣に書くことと向き…

憧憬 工藤みさを

1923年1月、越山堂から刊行された工藤みさを(1896-1931)の長編小説。画像は函欠本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

にわたずみ 矢部公章詩集

2018年8月、土曜日術出版販売から刊行された矢部公章(1956~2018)の第2詩集。装幀は谷繁淳子。 期せずしてこのような時期に第二詩集を出すことになった。あえて「期せずして」というのは次のような事情による。定年後引き続き現在も勤務している高校を退き…

秋の湯 三井葉子詩集

2013年9月、青娥書房から刊行された三井葉子(1936~2014)の詩集。装幀は司修。 もう、いいかなと思う。いえ、もうちょっとねと八十歳を目のまえして思う。ことばに寄り、離れ。五十年・六十年が過ぎた。一生、なアンにもしなかったナと思うわが春秋は、こ…

冬の木 たなかよしゆき詩集

1976年1月、葦書房から刊行された、たなかよしゆき(田中義行)の第1詩集。装幀は栗津謙太郎と滝本明。 目次 孤立者 赤い魚 藤の実とぼく 冬の木1 冬の木2 冬野とぽく 冬の海とぼく かびんさし 藤の木とぼく1 藤の木とぼく2 炊事場でのぼく 月とぼく 樹…

暖簾 山崎豊子

1957年4月、創元社から刊行された山崎豊子(1924-2013)の長編小説。カバーと題字は内間安瑆。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

松本邦吉詩集

1985年8月、思潮社から刊行された松本邦吉の詩集。付録栞は藤井貞和「言葉の夢、市街戦」。叢書 詩・生成5。 目次 星の巣 町の暮らし 河口附近 町の暮らし 幕間狂言 赤い靴 航跡 化身 海賊 人質 異聞 注意書を読む 光る球 注意書を読む THRILL 鳥のように 或…

つうのための断章 麻生知子詩集

1979年2月、樫の会から刊行された麻生知子の第1詩集。 目次 Ⅰ 繭 織る ゆうあかね 与ひょう 眠る 影を踏む 唄 喚び 藍 繭 Ⅱ かごめかごめ かごめかごめ かくれ鬼 忘れないで 棘 逸れて 仮面 つるを見た Ⅲ 布 紡錘 風 布 紅 綾取 黒髪 Ⅳ 風 かごめかごめ 通り…

女護の島 上司小剣

1924年6月、玄文社から刊行された上司小剣(1874-1947)の短編小説集。装幀は岡本一平。画像は函欠本。 目次 シヨパンの夕 港の雨 梅咲く庭 姉の縁談 櫻散る頃 盲目の戀 青葉の村 食人々種 屋上の亂舞 雲雀の宿 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

わがこころの詩人たち 滝口雅子

1971年10月、彌生書房から刊行された滝口雅子(1918~2002)のエッセイ集。 目次 晩年の室生犀星 ある日ある時 早春の死 詩をめぐって 四枚の葉書 追憶の三好達治 文章会 別れ 伊豆の旅 「三好達治之詩碑」 旅立ち 追分と堀辰雄 四つの肖像 埴谷雄高氏のこと…

野良に叫ぶ 渋谷定輔詩集

1977年2月、勁草書房から刊行された渋谷定輔(1905~1989)の普及版詩集。 目次 嵐のなかの野人 罵倒と迫害のなかに成長する子の宣言Ⅰ 罵倒と迫害のなかに成長する子の宣言Ⅱ 頼む うす暗い部屋 親爺よ 野良での話 激励の言葉 不安な北風の夜 梅雨ばれ 野良の…

雑草に風あり 妻木新平

1948年2月、新紀元社から刊行された妻木新平の短編小説集。 目次 紙碑 奔流 つゆばれ いなづま 早春 述懐 夜汽車 行状記 女心 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

日本語のカタログ 谷川俊太郎

1984年11月、思潮社から刊行された谷川俊太郎の詩集。装幀は菊地信義。 目次 日本語のカタログ アルカディアのための覚書(部分) 彼のプログラム 眠りから眠りへ 散文詩 k・mに 水読み 1:1 女への手紙 展墓 石垣 画廊にて モーツァルト、モーツァルト! 少女劇…

足跡 矢沢宰<<光る砂漠>>日記編

1970年12月、童心社から刊行された矢沢宰(1944~1966)の日記。編集は周郷博、写真は薗部澄。レイアウトは辻村益朗。 目次 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳 20歳 21歳 若い読者のために 周郷博 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

長谷川七郎詩集 

1997年6月、皓星社から刊行された長谷川七郎(1913~2005)の詩集。装幀は藤林省三。 目次 詩集『通過儀礼』より 海の墓碑銘 黒海から 郷愁 愛の時 比翼塚 辺境で 望郷 異郷 誰のために 誰のために 国境にちかく マウンテンロード 運河 通過儀礼 珊瑚礁 神話…

川崎の詩と詩人たち 金子秀夫

2003年6月、「川崎評論」編集部から刊行された金子秀夫(1933~)の評論集。 目次 1 川崎の詩人たち素描 2「三輪車」と「鍛冶屋」 3「足音」その他 4「アケミ」鈴木繁雄・別所直樹たち 5 竹内多三郎と「京浜詩」 6 佐藤總右・半澤義郎・野澤郁郎 7 高野邦夫…

乳房 堀口大學詩集

1947年3月、ロゴスから刊行された堀口大学(1892~1981)の詩集。装画は岡本太郎(1911~1996)。 目次 乙女に 乙女に又 青踏 草じとね 日傘のかげで 秋波 聯立方程式 虹 幻の散歩 風景 彼女の靴下 戀の熊蜂 戀愛三角術 ハンモツク 頌 孫の手 猫 スティプル…

マドンナ・ブルーに席をあけて 長谷川龍生詩集

1989年1月、思潮社から刊行された長谷川龍生の第10詩集。 目次多重底生活――アメリカ 1(スペイン系人の手相を占っていたら) 2(インディアンの家系に 養子に入籍したらと) 3(あなた方は 少数民族ですか) 4 (ユダヤ系なのに アルザス系だと) 5(下町のマリーは …

山居乱信 小山正孝詩集

1986年5月、潮流社から刊行された小山正孝(1916~2002)の第7詩集。装幀は駒井哲郎。 目次 山居乱信 カバン 頓死 夕方の田園調布 夕方の九品仏 帰国後の雑詠四篇 悼亡詩 透明遊戯 ある体験 累卵 山居乱信 山居乱信 山居乱信 山居乱信 チョビ髭 秒針 モーニ…

雪つぶて 小山正孝詩集

1984年7月、潮流社から刊行された小山正孝(1916~2002)の詩集。1956年刊行の第1詩集を復刊したもの。 「雪つぶて」は昭和二十一年六月二十日「青春文學叢書」として赤坂書店から刊行された。集中「夏」がいちばん早いものである。 当時同書店の編集長格で…

遠い行列 上林猷夫詩集

1970年10月、日本未来派発行所から刊行された上林猷夫の第4詩集。装幀は鶴岡政男。 第三詩集「機械と女」を出してから、十四年経ってしまった。私にとって最も大事な時期なのだが、私は或る理由から、与えられた運命に忠実になろうと努めた。ひとりのビジネ…

翰 竹内敏喜詩集

1997年10月、彼方社から刊行された竹内敏喜(1972~)の第1詩集。 目次 翰 まっしろな紙を クリスマスの手紙 横たわる影 冬の終わりの雨に いろあげ はるの枕木 わすれ傘 樹木 ゆれ 戯れごころ 肌模様 ちぢれもの その夜 香港 午睡のほとり 秋 いっぽんの輪 …

定本山之口貘詩集

1958年7月、原書房から刊行された山之口貘(1903~1963)の詩集。 目次 喪のある景色 世はさまざま 疊 炭 思ひ出 結婚 友引の日 夢を見る神 上り列車 彈痕 紙の上 日和 襤褸は寢てゐる 加藤淸正 鼻のある結論 士族 猫 轉居 思辨 來意 再會 座蒲團 傘 數學 僕…

鴉とレモン 天彦五男詩集

1990年11月、石文館から復刊された天彦五男の第1詩集。装幀・装画は冬島大二郎。 目次 Ⅰ それからそれへ 壁にある縄 大地へ それからそれへ 戯画 雌と殺しや 愛の総勘定 火葬場の窓から 圏の中の鳥 Ⅱ 白い鴉 なだれる六月 幻覚 意色 柔軟な前奏曲 白い鴉 Ⅲ …

詩人の肖像 伊藤海彦編

1983年10月、かまくら春秋社から刊行された詩人評伝集。編者は伊東海彦(1925~1995)。装画は山むろしんじ。 ここに集められたのは、その生涯において何らかの形で鎌倉と縁の深かった詩人たちの肖像である。いわゆる詩形式の作品を書いているからということ…

二〇世紀文学の黎明期――「種蒔く人」前後 祖父江昭二

1993年2月、新日本出版社から刊行された祖父江昭二(1927~2012)の評論集。カバー装画(木版)は村山知義。 目次 はじめに この本の意図と特徴と 第一章 「冬の時代」の堅氷を破ろうとした文学的いとなみ 一 有島武郎の試み 二 平出修と沖野岩三郎とのいと…

さわやかな欠如 森崎和江詩集

1964年9月、国文社から刊行された森崎和江の第1詩集。装幀は中村宏。 目次 冬の放火 いつもプロローグ 娘たちの合唱 ほねのおかあさん 晩秋夫妻 海 吹雪 午前九時の 血祭り紀行 蜜月 非音 飢える八月 ではまたママ 狐 対話と無 あとがき NDLで検索Amazonで検…

新しい記憶の果実 清水昶

1976年1月、青土社から刊行された清水昶(1940~2011)の詩集。 目次 開花宣言 記憶の果実 告別のとき 紅葉 峠にて 時の鉄橋 恋する人 音楽 夜の国家 若い死者 いのちのように 海と暗殺 杉のように 荒涼として 決着 満月 ひとり幻影の壁にもたれて 青銅の額 …

この世界のぜんぶ 池澤夏樹/早川良雄

2001年6月、中央公論新社から刊行された池澤夏樹(1945~)の詩画集。装画は早川良雄。ブックデザインは守先正、編集協力は広瀬智子。「婦人公論」1998年3月22日号~2000年1月22日・2月7日合併特大号の連載分のうち34篇を選び再構成したもの。 NDLで検索Amaz…