2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジーザス彷徨 進一男詩集

1999年3月、沖積舎から刊行された進一男の詩集。 目次 不明の人々 友ヨゼフス マタイオスは去る 水と葡萄酒 偽りのトマス戯語 一度ならず二度ならず(第一の便り) 孤絶者の並木道 記されてある時 秘められたイコン 光と影 少年トマスの呟き 大工 死す(第二の…

ガラスの生理 鵜沢覚詩集

1965年1月、思潮社から刊行された鵜沢覚の第4詩集。デッサンは鉄指公蔵。 目次 ガラス (ガラス工…)(秋来る…)(ガラス…)(胸郭…) (墜ちる鳥) (透明…) 壁の中 花粉 月 小さな庭 革 輪 よあけ 饗宴 夢のような輪 牡蠣 闇 火 熱い空間 沿岸 過程 模様 …

山谷の女たち 一瀬直行 

1964年8月、世界文庫から刊行された一瀬直行の短編小説集。画像は裸本。 目次 山谷の女たち 文鳥 欲情惚け 雪あかり 赤い月 馬肉屋 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

LONG RELIEF ロング・リリイフ 松本圭二詩集

1992年1月、七月堂から刊行された松本圭二の第1詩集。 目次 夏至 ロング・リリイフ エレクトリック・フルーツ ユリス ナゼル ヒバリ ランタン 草卵 どこに配達されるの? ブギウギしちゃうな ヒナタに来てよかったね メガヘルツ 空母 鯊とコチ ソフト・カー…

蛇 鈴木正和詩集

1961年2月、日本未来派から刊行された鈴木正和(1931~)の第2詩集。 第一詩集「季節の楽章」を出版してから四年余りたちました。その間に、時間の中に生き苦しみ滅びていく人間を追って、十数篇の連作「流れ」を書き、この詩集に収録された作品群に到りまし…

野一色幹夫 浅草紳士録 

1956年11月、朋文社から刊行された野一色幹夫の随筆集。装幀は永井保。 目次 田谷力三・水の江滝子―その若さと人気の秘密― 荷風先生浅草を歩く カマトト千両―宮城まり子の魅力の急所― トニー谷とお祭りの辰―馬鹿じゃなかろうかにからまる浅草哀詩― 菊田一夫―…

時に岸なし 岡田隆彦詩集

1985年8月、思潮社から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第10詩集。表紙はジョゼフ・コーネル"Box construction Verso of Cassiopeia#1C"。第16回高見順賞受賞作品。 この詩集は、別々の意図から書いた作品を集めたものではない。全体が脈絡を持っている。…

言葉 藤原定詩集

1989年10月、沖積舎から刊行された藤原定の詩集。装画は小野忠弘。第8回現代詩人賞受賞作品。 言葉は私にとって青年の頃からたいへん異示のある存在であったし、時には詩のテーマにもしてきた。言葉について、言葉そのものを用って詩作するのだから、それは…

母の碑 きむら・とおる/きむら・あさろう詩集

1958年4月、鏡浦書房から刊行されたきむら・とおる/きむら・あさろうの詩集。 目次 きむら・とおる篇 紺絣 生い立ち 出産 ホシのある瞳 黒い太陽 乳(一) おめえがわりい 乳(二) 炎の舌(一) 乳(三) 炎の舌(二) 藁たたき石 桑つみ お蚕さま 卯つ木…

何によって 岡田隆彦詩集

1977年11月、思潮社から刊行された岡田隆彦の第7詩集。表紙はジャスパー・ジョーンズ作"According to What"。 ほんのわずかでも母国を離れると、普段の自分を他人事のように突き離して見ることができる。――何とあくせく日々をすごし、それもわれながら殊勝な…

夜行列車 鈴切幸子詩集

1977年3月、山脈会から刊行された鈴切幸子の第1詩集。編集は手塚久子。装画は久保田昭三。 目次 距離 ふゆ 滅びゆくもの 穴のあいた部分 夜行列車 街 犬 骨 女 昏れてゆく海 柿のたね 歩くこと 夜の雨 かたつむり 滝 待つ にがい酒 夏のうた 少女期 手紙 霧…

青春詩集 野長瀬正夫 

1942年4月、淡海堂出版から刊行された野長瀬正夫の詩文集。画像は函欠本。装幀は安本永。 目次 湖畔日記 故郷 白樺の林のみち 雪國 たんぽぽ 詩集美しき東方の朝 六つの小さな散文詩 抒情小曲 少女のための生活論 幸福について 美しさ少女にち 風俗について…

わが瞳 岡田隆彦詩集

1972年6月、思潮社から刊行された岡田隆彦の第4詩集。 この詩集は、ずいぶん前から計画していたもので、当初はもっとちがったものになるはずだった。というより、思いついてからしばらくのちに詩集にするほどの意欲を喪くしてしまった。それでいまごろ間の抜…

太陽のベルが鳴っている 大滝清雄詩集

1969年7月、龍詩社から刊行された大滝清雄の第12詩集。装幀は和田史楼。 目次 足利 春のカーテン 二月の歌 春の香り 浅春 花の季節 卒業に 入学に 羽ばたき 五月のひと 白い錯誤 梅雨のころ 野道 樹影 人間真実 花氷 波の薔薇 晩夏 秋立つ 水晶の園 秋雨 精…

近代絶唱詩集 神保光太郎・中島健蔵編

1947年12月、日本讀書組合から刊行された近代詩アンソロジー。編集は神保光太郎と中島健蔵。題字、装画は武者小路実篤。 目次 凡例 序-近代日本詩の道- 神保光太郞 一 雙蝶のわかれ 北村透谷 二 秋の入日 國木田獨歩 三 扣鈕 森鷗外 四 初戀 島崎藤村 五 六…

水辺の庭 堀口すみれ子詩集

2006年10月、かまくら春秋社から刊行された堀口すみれ子の詩集。装幀は山本容子。 目次 水辺の庭 あかるい午後 二泉映月 冬仕度 陽気な秋 すずめ 磯ぎく 荒野 予感して あわ雪 ケイレイ 和ぎ 秋の蝶 朝の列車 夜光虫 夏のたずね人 たままつり 上高地再訪 遠…

雪国のいもうと 戸田正敏詩集

1973年2月、八海文庫から刊行された戸田正敏(1915~)の第2詩集。装画は菊岡久利、題字は緒方昇。 詩の中で、私はいつからか一匹の蝦蟇(がま)になろうと思っていた。たしか、密かにさぐり始めた魚沼の地に、出てくる獲物といったら、なにも黴くさく辛抱づ…

火の車 和田芳恵 

1971年3月、講談社から刊行された和田芳恵の短編小説集。装幀は川田幹。 目次 狂い咲き 螢とぶ肌 そんな形で あの人 逢いびき ひなどり弁天 寝くたびれ 火の車 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風のあしおと 堀口すみれ子詩集

2000年7月、かまくら春秋社から刊行された堀口すみれ子の詩集。装幀は山本容子。 目次 海の春 風の糸 梅の香に 風の祈り 風の声 避暑地の秋 さぎ 八方尾根 五月闇 巷に雨の降るごとく……ヴェルレーヌさん 九月 真名瀬山 悪口 迎春(ニュージャージーで) 春告げ…

続水と火の谷間より 大滝清雄詩集

1964年9月、龍詩社から刊行された大滝清雄の第11詩集。「龍」シリーズ第3巻。 目次 あかりを消せば 封印 診断 末法荘厳 文明診断 内部風景 永遠の森 夜の神話 記憶Ⅰ 記憶Ⅱ 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

災禍の芽 池田みち子 

1958年9月、現代社から刊行された池田みち子(1910~2008)の長編小説。装幀は堀文子。小説新潮連載。 目次 第一話 災禍の芽 第二話 流転の女たち 第三話 街の片隅に這う 第四話 娼婦は何処へ流れる 第五話 街娼 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

明日の糧 一瀬稔詩集

1946年6月、高須書房から刊行された一瀬稔の第1詩集。 目次 明日の糧 立春 明日の糧 夜々 中秋 火桶 冬深まる 大寒 父ぶり 悼詩二篇 皐月 冬の夜 菊日和 寒晴 春日 晝 晝 山の小驛 春畑 春の晩 菊日和 菊日和 菊日和 旅も終りの 田舍道 晝の月 冬山 庭 洋燈…

シルクハットをかぶった河童 富永たか子詩集

1991年9月、飛天詩社から刊行された富永たか子の第1詩集。装幀は磯村ひかり。第24回横浜詩人会賞受賞作品。 目次 1 山門 天狗の目くらまし ミミズと河童がよみがえった 烏雲 桜湯 桜路 暦 花散らしの雨 鈴 五月の森 時間にはった切手 2 象のサーカス 外は…

無縁佛 池田みち子 

1979年12月、作品社から刊行された池田みち子(1910~2008)の短編小説集。装画は滝川武、装幀は菊地信義。第9回平林たい子賞受賞作品。 目次 無縁佛 源爺さん よどみ おのぶさん 追込み部屋 逃亡 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

沼での假象 深田甫詩集

1963年1月、思潮社から刊行された深田甫の第1詩集。カバーは梅村豊。 もっとも深く沈潜し、陰険な視線で、存在のすべてを掴むこと、そして重要なのは、認識を存在にすりかえること――それが、詩人に課せられる、表現の使命であるとしたら、ほんらい詩集などと…

瞬間通路 植田章子詩集

1992年10月、あざみ書房から刊行された植田章子の第1詩集。装画は園原潤。 詩集を出すことが決まってから、これまで気づかなかったことに気づくようになった。 英語には「知力の範囲」という意味でkenという単語がある。beyondmykenとは、今の私の心境。安堵…

夕映えの定期便 齋藤怘詩集

2004年10月、土曜出版販売から刊行された齋藤怘の第9詩集。 読み返してみると、この詩集は世間知らずな私の『身世打鈴(シンセタリョン)』である。戦時中、せめて一冊詩集を残したいと思いつめていた二十歳、非才を顧みず詩百篇を自らに鞭打っていた四十歳…

てるてる坊主の歌 淺原六朗詩集 くぼたひさし編

2005年4月、宝塚出版から刊行された淺原六朗(1895~1977)の詩集。くぼたひさし編。底本は淺原鏡村著『青ぞらのとり』フタバ書房(昭和二年二月十 日發行)。「てるてる坊主の歌」は、雑誌『少女 の友』実業之日本社(大正十年六月號)に發表された詩篇を所収。…

漢江の青い空 齋藤怘詩集

2000年9月、土曜日術出版販売から刊行された齋藤怘(マモル)の第8詩集。表紙写真は著者少年時代の漢江。 敗戦以来半世紀以上が経過し、日本と朝鮮との狭間で生きた多くの友が鬼籍に入った。未知の焦土に家もなくその日を生き、いつの日かソウルの友にも私の…

豚語 真下章詩集

1979年11月、おんばこ農場から刊行された真下章の第1詩集。第3回岡田刀水士賞受賞作品。 愛情 などという煮ても焼いても食えぬ代もので、豚飼いなど一生できるものではない。まして社会的責任だとか誇りだとかいう煽てにのるほど、お天気な風景でもない。 豚…