2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

この神のへど 高見順

1955年11月、河出書房から刊行された高見順(1907~1965)の長編小説。河出新書65。元版は大日本雄弁会講談社版(1954年)。 ノイローゼがすつかり流行語になつた。荒正人氏なども、それをにがにがしいことに思ふと、どこかで言つてゐたが、私も同様である。…

夏の峠 大峯あきら句集

1997年5月、花神社から刊行された大峯あきら(1929年~2018)の第5句集。装幀は熊谷博人。「晨」代表同人。刊行時の著者の住所は奈良県吉野郡、職業は龍谷大学教授。花神俳人選。 この句集は『紺碧の鐘』『鳥道』『月讀』『吉野』につづく私の第五句集になり…

黄昏の薔薇 コレット 深尾須磨子訳

1954年10月、角川書店から刊行されたコレット(1873~1954)の長編小説。翻訳は深尾須磨子。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

各駅停車 高見順

1954年12月、毎日新聞社から刊行された高見順(1907~1965)の作品集。表題作は1954年8月~11月までサンデー毎日に連載された長編小説。装本は内田武夫。 目次 ・各駅停車 第一章 警笛 第二章 青磁 第三章 交錯 第四章 世代 第五章 連想 第六章 翌日 第七章 …

羽田浦地図 小関智弘

1982年9月、文藝春秋から刊行された小関智弘(1933~)の短編小説集。装幀は高羅隆彦。表題作は第82回、「祀る町」が第85回芥川賞候補、「錆色の町」は第78回直木賞候補作品。 目次 雀のくる工場 錆色の町 羽田浦地図 祀る町 NDLで検索Amazonで検索日本の古…

雨が島 村永美和子詩集

1991年7月、ALMÉEの会から刊行された村永美和子(1938~)の第5詩集。装幀は村永郁郎。刊行時の著者の住所は鹿児島県川内市。 目次 つゆ空 雨が島 サクラガイ ガラスの馬 鯉 サインが 更衣 招待状 風紋 うお すず・鈴 紫陽花 夢の湯 島にリボンを 水の朝 Ⅱ …

更生記 高見順

1940年10月、昭森社から刊行された高見順(1907~1965)の短編小説集。装幀は三雲祥之助。画像は函欠本。 目次 更生記 銀座暮色 大森暮色 樹影 昇天 都會の雌雄 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

海人遺稿 明石海人

1939年8月、改造社から刊行された明石海人(1901~1939)の遺稿集。 目次 ・隨筆 出鄕 故鄕の愛兒に與ふ 餘命 ある日ある夜 粉河寺 歌日記 手記二章 思ひ出す歌一首 ・短歌 白描以後 よろこび 越冬 花咲き花散る 五月 御快癒を待ちつつ ・詩 入江 失權 守宮 …

礫人 桜井節詩集

1979年2月、私家版として刊行された桜井節の第4詩集。扉・装幀は木村光佑。刊行時の著者の住所は大阪府豊中市。 第三詩集「渦の誘惑」(昭和四十八年十二月刊)以後書きためたものを編んで、第四詩集「礫人」とした。大半が昨年の作品であり、〈都市化・夢幻現…

しびれ 庄司総一

1959年、光書房から刊行された庄司総一(1906~1961)の長編小説。装幀は永田力。著者は山形県飽海郡北平田村生まれ。刊行時の職業は慶應大学講師、住所は杉並区西荻窪。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

文學的現代紀行 高見順

1961年4月、講談社から刊行された高見順(1907~1965)の評論集。題簽は直木久蓉。 目次文學的現代紀行 第一章 處世法について 第二章 實感の敗北について 第三章 職業としての文學について 第四章 文學的文明開化思想について 第五章 日本主義の魅力につい…

路地 橋本碧詩集

1993年3月、千路留から刊行された橋本碧の詩集。装幀装画は石原佳代子。 なぜ、これほど路地が好きなのか、解らない。路地を歩いていると、わたしは落ち着いた気分になり、何も考えていない時もあれば、意識を集中して必死に考えをまとめようとしている時も…

アナキストの文学 秋山清

1970年4月、麦社から刊行された秋山清(1904~1988)の評論集。刊行時の著者の住所は中野区鷺の宮。 目次 1章 アナキストの文学とアナキズムの文学 2章 アナキストの文学 宮嶋資夫 安成二郎 和田久太郎 中浜哲 新居格 飯田豊二 3章 昭和の詩人群 (付)大…

奈良日誌 志賀直哉

1948年2月、天平出版部から刊行された志賀直哉(1883~1971)の日記。挿絵は杉本健吉。 目次 序にかへて 吉井勇 奈良日誌 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

東橋新誌・前篇 高見順

1944年11月、六興出版部から刊行された高見順(1907~1965)の長編小説。挿画は三雲祥之助、題字は池田木一、装幀は大門一男。 目次 第一章 その一 堤下 その二 士魂譚 第二章 その一 語り連 その二 陋巷文樣 第三章 その一 波間 その二 門跡裏へ 第四章 そ…

階段 流れの死滅 坂本巽 熊田司

1968年8月、白燕発行所から刊行された坂本巽と熊田司の合同詩句集。著者は父子。刊行時の住所は神戸市長田区。 巽と司を思うとき、ひらいた一輪のかたわらから、蕾の覗くかきつばたが目に浮かぶ。あけぼのの静かな水を抽いて、まこと清らかな風情である。か…

CROQUIS 北畠公夫詩集

1969年4月、思潮社から刊行された北畠公夫の詩集。 目次 碑名 木瓜酒 クロッキイ ステップ 回転する太陽 小鳥たち 風景はない 少年 トワールの花 無限次元 串 小魚 ゆがむ 魚の幻像 村落 虹 或る郊外 S・O・S 洞察 記録 花苑 朝 跋=星野徹あとがき NDLで…

拐帯者 高見順

1951年12月、北辰堂から刊行された高見順(1907~1965)の短編小説集。装幀は佐藤泰治。画像は1953年の改刷版。 目次 第一章 曇つた硝子 第二章 黑い運河 第三章 地下室の男 第四章 小窓の眼 第五章 外れたボタン 第六章 音の下で 第七章 下手な疑問符 第八…

追悼への混乱 弓田弓子詩集

1976年7月、私家版として刊行された弓田弓子(1939~)の第1詩集。刊行時の著者の住所は横浜市磯子区。 「華」と言う女性ばかりの同人雑誌があった。私は「華」の同人であった。 作品としての自覚もなく、詩を書く仲間がいなくなった「華」の中で、壁に身を…

夢みる力 岡田隆彦

1977年2月、小沢書店から刊行された岡田隆彦(1939~1997)のエッセイ集。装幀は長尾信。 目次 Ⅰ 欲ばりなガラス病Ⅱ 水族館的・水晶球的感覚Ⅲ 本質的な遅延についてⅣ 鳥狂いⅤ 世紀病と赤シャツとマドンナⅥ 万物流転と水の循環Ⅶ 猫いらずⅧ 犬のごとき芸術家Ⅸ …

化粧 高見順

1939年11月、青木書店から刊行された高見順(1907~1965)の短編小説集。装幀は大橋文子。 目次 ある家の二階と階下 日盛り 往生際 終止符 文鳥のゐる家 化粧 身上相談 人々の拍手 窓の側 暖い空氣 靜脈 光彩 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…

文壇資料 津軽文士群 清藤碌郎

1979年11月、講談社から刊行された清藤碌郎(1926~)の評論集。装幀は森下年昭。著者は青森県尾上町生まれ、刊行時の住所は町田市玉川学園。 目次 はじめに 津軽への道 津軽の風物と文学と 碇ヶ関の葛西善蔵 俳句の里・大鰐の文人たち 文学拠点・弘前の作家…

わが小説 朝日新聞学芸部編

1962年7月、雪華社から刊行されたアンソロジー。朝日新聞に143回連載された自作を語る「わが小説」をまとめたもの。編者は朝日新聞東京本社学芸部(責任者・扇谷正造)。幸田文、庄野潤三、中野重治からは収録の承諾が得られなかった。 私にとって、深く感じ…

流れ藻

1946年3月、丹頂書房から刊行された高見順(1907~1965)の短編小説集。装幀は宮田重雄。 目次 流木 寒い路 流れ藻 机上生活者 野茨 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

川の多いまちで 小田切敬子詩集

1988年12月、花神社から刊行された小田切敬子(1939~)の第6詩集。著者は神奈川県生まれ。「詩人会議」会員。表紙は尾崎ゆき子、題字は大門節子、写真は著者。 必要に迫られて、一夏、新庄の自動車教習所で過した。はじめ、はじき返されるかにみえたコンク…

本の中の、ジャズの話。 山本善行

2020年4月、書肆よろず屋から刊行された山本善行(1956~)のエッセイ集。著者は大阪生まれ、刊行時の職業は「古書善行堂」店主。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

今ひとたびの 高見順

1946年9月、鎌倉文庫から刊行された高見順(1907~1965)の短編小説集。装幀は秋山龍三。 目次 今ひとたびの 草のいのちを 前夜 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

孟宗 小田切敬子詩集

1982年7月、青磁社から刊行された小田切敬子(1939~)の第4詩集。著者は神奈川県生まれ。「詩人会議」会員。 目次 孟宗 し 韻 眼 謎 悔 霖雨 跡 苦い絵 砂丘 ゆき 高原だより 秋の敷物 木の愛 かたくりのはな NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフ…

ふるほんのほこり 林哲夫

2019年7月、書肆よろず屋から刊行された林哲夫(1955~)のエッセイ集。著者は香川県生まれ、画家。 目次 屋号 検索 日誌 初心 均一 一箱 死児 納涼 蜜柑 空似 積置 猫伝 一記一遊 乞御高評 蠹知之士 具羅清紙 無名有美 読書屋上 不覚百景 書断大敵 忌々皆々…

文学青春群像 小田嶽夫

1964年10月、南北社から刊行された小田嶽夫(1900~1979)による昭和初期文学青年回想記。 私は前に「三つの死」という題で、若くして逝った三人の文学友だちについて記したことがあった。稔りを俟たずに早く散ったその才華を愛惜する気持からであったが、ひ…