1974年11月、深夜叢書社から刊行された清水哲男の合本復刻詩集。
『喝采』を出したのは一九六四年二月。京大文学部の学生であった。版元は山前實治氏の主宰する文童社で、詩集名も山前氏につけていただいたと記憶している。B6判32ページという形式は、同じ文童社から出ていた大野新氏の処女詩集『階段』を、そっくりそのまま真似をしたことによる。カバーの写真は、立川高校の一年先輩にあたる平山泰達氏にお願いした。限定二百部。定価二百五十円。
『水の上衣』は、一九七〇年六月に赤ポストから出た。赤ポストは、この第二詩集を編集してくれた正津勉氏と、当時は雲古の絵に熱中していたイラストレーター・やべみるのり氏、それに私とで組織した正体不明の友好団体。装幀はもちろんやべ氏で、版型は新書版76ページ。発行部数二百五十部、非売とした。
目次
喝采
- 唄・一九六一
- 喝采
- 椅子
- RIVER BLUE
- 食卓
- ブルウス
- 待たれている朝
水の上の上衣
- 少年
- 折鶴
- 光の中で
- 恋唄
- 美しい五月
- パン
- 悲しきアジテーション
- 展覧会・展覧会・詩集・詩集・あっ!
- 黒色紀行
- つれられつれろん
- 書きたくなかった61行
- 短い鉄の橋を渡って