文学概論――古い文学新しい文学 板垣直子

f:id:bookface:20170913183105j:plain

 1957年9月、森の道社から刊行された板垣直子(1896~1977)の評論集。表紙は田畑一作(1915~1994)。

 

目次

  • 1 文学概論 
  • 2 芸術と芸能 
  • 3 文学の種類 
  • 4 小説形態の分析 
  • 5 小説の背後 
  • 6 文学的感動の基礎 
  • (1) 心理学的な美意識の問題 
  • (2) 深さの感情 
  • (3) シラーによる官能と精神性との調和 
  • (4) ギョウによる美と社会的な倫理性 
  • (5) イギリス自然詩人の哲学的な神との帰一 
  • (6) 耽美主義者の官能的陶酔 
  • (7) トルストイキリスト教的芸術観 
  • (8) ヘルダーリンの憧憬に高められた境地 
  • (9) リップスの人格主義的芸術価値 
  • (10) 実存主義サルトル、及びカミユの不条理に生きる人間の闘争のすがた 
  • 7 文学の構成要素 
  • (1) テエヌの種族、環境、時代性の説 
  • (2) ウィンチェスターの情緒、想像力、思想、形式観 
  • (3) 夏目漱石のF+fの公式による文学論 
  • (4) 文学とはいかに定義すべきか 
  • 8 文学の発生 
  • (1) 心理学的、美学的に 
  • (2) 歴史的に発生をさぐる 
  • 9 戯曲とその発達 
  • 10 文学と伝説 
  • 11 宗教と文学 
  • 12 描写 
  • 13 近代における人間の発見と文学 
  • 14 心理形式とその発達 
  • (1) 初期心理描写の発現から十九世紀まで 
  • (2) 「新心理主義」を誘致した学問上の背景 
  •  ウルフの新心理主義の特色。 
  •  ジョイスの新心理主義。 
  •  ラディゲの「ドルジェル伯の舞踏会」。 
  •  マルセル・プルゥストの心理作品「失われし時を求めて」。 
  • 15 心理描写による人間の研究 
  • 16 性の扱い方 
  • 17 時代性と文学 実存主義文学に昂ずるまで。実存主義文学。 
  • (1) 緒論―実存主義の現われるまで 
  •  一、 第一次大戦以後の文芸思潮における新しい動向―時代と文芸との切実な結付きについて。 
  •  二、 思想的な背景、とくにハイデッガーとの関係 
  • (2) 本論―サルトルとカミユの作品(時代性との真摯な結付き) 
  •  一、 サルトルの歩んだ道 
  •  二、 「嘔吐」 
  •  三、 自由の道 
  •  四、 サルトルの技術の特徴について 
  •  1 ジョイスからの影響としてのモノローグ 
  •  2 時間的同時性の描写(ドス・パソスからの方法) 
  •  3 聯想の用い方におけるジョイスとの差について 
  •  4 名詞を重ねるかき方はヘミングウェイと共通 
  •  5 表現法の日常性 
  •  6 作品の重要な思想を数人の人物に分化する表現法 
  •  7 新人物のたえざる出現(ドス・パソスとの共通性) 
  • 五、 アルベール・カミユの歩いた道 
  • 六、 カミユの根本思想の解明書としての「シジフの神話」―実存の子人間の誠実なる生き方の表現 
  • 七、 「異邦人」 
  • 八、 「ペスト」

人名表

 

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索